尾上菊五郎、家の中では「はっちゃん」!? 父・七代目の呼び分け提案に苦笑「せめて家の中だけでも…」

歌舞伎俳優の八代目尾上菊五郎が17日、都内で行われた「令和八年度(公社)全国公立文化施設協会主催『松竹大歌舞伎』尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露」の製作発表記者会見に出席した。

記者会見に出席した尾上菊五郎【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見に出席した尾上菊五郎【写真:ENCOUNT編集部】

7月7日から全国19会場を巡業「一座の結束が生まれていく面白さ」

 歌舞伎俳優の八代目尾上菊五郎が17日、都内で行われた「令和八年度(公社)全国公立文化施設協会主催『松竹大歌舞伎』尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎襲名披露」の製作発表記者会見に出席した。

 本興行は、2025年5月の歌舞伎座を皮切りに主要劇場で始まった八代目尾上菊五郎襲名披露興行の全国公演で、7月7日から31日まで全19会場27公演をまわる。共演は片岡愛之助、坂東彦三郎、嵐橘三郎、中村雀右衛門。『雨の五郎』『藤娘』の舞踊2本立てで始まり、ご当地の方々に襲名のあいさつを行う『口上』をはさみ、音羽屋ゆかりの世話物の名作『魚屋宗五郎』を上演する。

 襲名興行が始まって間もなく1年。父と同じ「菊五郎」呼びに慣れたかどうか聞かれると、「最初に『菊五郎』と呼ばれた時は、(父の)七代目のことかと思いました。私はまだ1年たらずなので、まだまだ耳馴染んでいない。一興行、一興行、菊五郎として名乗って舞台に立たせていただくことで、だんだん馴染んでいくのかと」と恐縮。「『八代目』と呼んでいただくことが多くなり、『八代目といえば私のことだな』と思うようにはなってきました」とこの1年を振り返った。

 父・七代目菊五郎は「菊五郎」が2人になる際に、「しっちゃん(七)、はっちゃん(八)」と呼び分ける提案をしていたが、「そういうふうに呼んでいただける方がなかなかいなくて……」と苦笑いし、「せめて家の中だけでも呼んでおきます」と報道陣を笑わせた。

 八代目菊五郎の全国巡業は、2018年以来8年ぶり。「巡業は1日1日移動していくもの。普段なかなか交流できない方とも電車やバスで移動するので、一座の結束が生まれていく面白さも巡業の楽しみです」と笑顔。「その土地土地の空気を感じ、朝早く起きて神社に行ったり、お城に行ったりするのも楽しみ。地方のみなさまは歌舞伎に触れていただく機会が少ないので、歌舞伎の華やかさや日本文化に触れていただきたい」と意気込んだ。

 今回の演目でもあり、父が得意とする『魚屋宗五郎』について、父からのアドバイスを聞かれると、「特に『これ』というのはなくて、稽古で『お前は俺のどこを見てきたんだ』と無言でじっと見つめられます。逆に何も言われない方が怖い」と明かし、「正解はないので、もっともっと父に見てもらって、父が築き上げてきた『魚屋宗五郎』に近づきたいですし、五代目、六代目が築き上げてきた江戸情緒を大切にしたい」と語った。

 これまで襲名披露興行は息子の菊之助と共に行ってきたが、今回は1人での巡業。「今までずっと一緒に襲名興行していたので、ちょっと寂しい気持ちもあります。彼も一緒に行きたかったと思う」と語り、「せがれも中学校にあがって、今回の巡業は日程的にも一緒に行けない。でも、芸道と学業を両立するのも、ひとりの役者としての定めだと思っています。私は菊五郎という名前、彼は菊之助という名前と学業を、この7月は一生懸命頑張ってもらおうと思っています」と父の顔を見せた。

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