人気アニメの劇場版28作「映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日」(10月31日公開)のキュアグレース／花寺のどか役の人気声優・悠木碧と、精霊ミラクルン役で声優デビューした人気子役の稲垣来泉(くるみ)の対談第2弾。来泉ちゃんが夢中になっているのは、悠木も出演した作品！　2人の人気者の夢とは……？

――劇場版のアピールポイントは？

悠木「グレースをやっている身として、のどかちゃんは優しさが取り柄で、優しいことしか逆に取り柄がないぐらい穏やか。それだけで成り立つぐらい本当に優しい子です。映画ではすごくしんどいことがたくさん起こって彼女の心が1回折れてしまうんだけど、それをスターちゃんやエールちゃん、ほかのプリキュアたちに支えられて、その優しさが強さに変換されるというか、変わっていく、進化していくお話です。その変化ってすごく魅力的だし、胸が熱くなります。闘って強くなれる女の子が好きなので、そういうのも含めてめちゃくちゃ楽しんでもらえるはずです。ストーリーのギミックも面白くて、グッときました。毎回、そういうテーマではあるんですけど、そこがないと駄目という気持ちがあって、すごくかっこよかったなと思ったし、普段強く出ない、のどかだからからこそ、その進化がすごかったと思いました。彼女たちがいなかったら見せてくれない表情を映画の中でグレースが見せてくれたんじゃないかなあと思いながら演じていましたね。ぜひ最後まで楽しんでいただけたら」

――変身する役は面白いですか。

悠木「テレビシリーズは1年かけてゆっくり進化していくんですけど、劇場版は数十分間に変化しきらないといけないので、どのタイミングをターニング・ポイントにするかによって、お芝居が変わってくるんです。どういう風にお芝居を組み立てようかとすごく迷っていたところもあったんですけど、周りの人と一緒になって録ったら、考えずともわかるんです。すごく楽しかったですね。とにかく、劇場版は特にお祭り感が強いのもあって、進化させていくのは役者の腕の見せどころでもあり、いちプリキュアファンとしても胸が熱くなりました」

――のどか役を演じるときは自分自身との共通点を見出して演じますか？

悠木「共通点があるキャラクターは引き出していきますけど、のどかって、私にとって理想の女の子ではあっても、私の中から出せる成分はほとんどないと思っています」
稲垣「(悠木も)優しくって、いっぱいしゃべってくれる。のどかちゃんそのものみたい」
悠木「ホントに!?　いや、のどかちゃんそのものなんですよ～(笑)っていう話は置いておいて、どっちかっていうと、私は能動的なタイプで、のどかは基本、受け身。それが今初めて能動的になったところなので、こんなものがきれいだぞ、こんなものが美味しくて、こんなに楽しいぞっていうのをたくさん見せてあげたいという気持ちで演じてます。毎度いろんなことに感動してくれるんですよ。美しいものだけじゃなくて、過酷なものもあるんだけど、友達と一緒に乗り越えたら、すごくそれが知的なものになったりとか、いろんな素敵に出会っていくんですよね。それを今、初体験しているのどかに次はどんな素敵なものを見せてあげようかなと思い、演じてます。私と似ている部分は結構難しいと思いながらも、『似てる』って言ってもらえるのはとてもうれしいです」

――今は新型コロナウイルス禍ですが、「ヒーリングっど・プリキュア」は、地球をむしばみ病気にしようとする＜ビョーゲンズ＞と闘うというストーリーですね。

悠木「地球をお手当てしたり、みんなの生命とか、健康とかっていうものを第一に考えていく作品です。(コロナ禍で)なかなかお外に出にくいとは思う方もいると思うんですけれども、テレビシリーズもありますので、お家の中を楽しく過ごしていただいて、映画が公開されたらぜひ足を運んでいただけたらうれしいなと思いますね」
稲垣「勉強をしている最中にプリキュアのことをずっと考えていて、算数とかで間違えていることがあるんですけど(笑)。毎週日曜がずっと楽しみです」

――来泉ちゃんは「プリキュア」のほかにアニメは見ていますか？

稲垣「『鬼滅の刃』です」
悠木「『鬼滅』にちょっとだけ出てたんだよ」
稲垣「えっ!?」
悠木(鬼殺隊の最終選別で）門番みたいな面接官みたいな人がいるんだけども、黒髪が私(笑)」
稲垣「ラビリン(加隈亜衣)も、真菰(まこも)ちゃんの声やってた」
悠木「意外とプリキュアみんなが出てるね」