パンサー向井、ラジオの仕事は手元に独自ノート ディレクター称賛「準備がすごいんです」
ラジオ4局4番組でパーソナリティーを務める男がいる。お笑いトリオ・パンサーの向井慧だ。ラジオ愛を感じるが、同時に話すネタなど大変な舞台裏も想像してしまう。ニッポン放送『パンサー向井のチャリで30分』(月曜午後5時40分)でディレクターを務める小笠原虎太朗氏に、放送では分からない“パーソナリティー向井”のラジオ愛と素顔を聞いた。

ニッポン放送『パンサー向井のチャリで30分』など4番組でパーソナリティー
ラジオ4局4番組でパーソナリティーを務める男がいる。お笑いトリオ・パンサーの向井慧だ。ラジオ愛を感じるが、同時に話すネタなど大変な舞台裏も想像してしまう。ニッポン放送『パンサー向井のチャリで30分』(月曜午後5時40分)でディレクターを務める小笠原虎太朗氏に、放送では分からない“パーソナリティー向井”のラジオ愛と素顔を聞いた。(取材・文=中野由喜)
「収録時に向井さんからよくお聞きするのはテレビとの違いです。出演者が多いテレビは一人の持ち時間が少なく、テンポも速く、いかに短くきれいにまとめて話すかが大事になってくるそうです。一方で自分の考えをしっかり話せるのがラジオの良さと話しています。そんなラジオと向井さんがうまくかみ合っていると思います」
番組は他にNHKラジオ第1『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』、TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』、CBCラジオ『#むかいの喋り方』。話のネタが被らないようにするのは大変なはず。
「向井さんがどうとらえているかは分かりませんが、僕は、4番組はきれいに分かれていると思っています。TBSラジオは毎週ゲストが来てパートナーが変わって情報を入れたり……。CBCラジオは一人トーク、NHKラジオ第1は過去から付き合いのある3人のトーク。我々の『むかチャリ』は、自転車、競輪関連のコーナーがありつつ、ゲストから引き出すトークが多い番組。トークでは鮮度と深さを意識しています。4番組それぞれの特色があって内容的に差別化されているのではないかと考えています」
『むかチャリ』ではゲストトークに注ぐエネルギーの大きさを感じる。ゲストはどう選ばれているのか。
「向井さんが本当に呼びたい人を招いてガッツリ話すのがこの『むかチャリ』。我々もゲストをリストアップして提示しますが向井さんのリクエストももらって相談の上で決めています」
台本はどうだろう。
「トークのための話題・情報などは作家さんにも整理して記載してもらっていますが、お知らせなど外せないこと以外は基本的には向井さんにお任せしています」
つまりはほぼフリートーク。すると話題は向井のすごさに……。
「収録に入るまでの準備がすごいんです。パーソナリティーの向井さんを一言で表現するなら『準備の人』。向井さんはいつも現場にあるノートを持ってきて、手元において番組を進めます。実際にノートの中身を見たことはありませんので正確なことは言えませんが、おそらくゲストの方の情報や質問したいことを書いていると思います。我々も台本にある程度の情報を記し、トークのネタも用意するものの、基本的には向井さんが準備したものの流れで番組が進行されます。向井さんもノートを手元に置き準備が大変と言いつつ、『自分で調べて気になったことを聞かないと深く入っていけないから。そこはちゃんとやりたい』と話していました」
向井の真面目な素顔を感じる。
「人間的にも素晴らしく、角がなく若いスタッフにも気軽にフラットに話しかけてくれます。ゲストの方にオファーする際、『向井さんの番組です』と話すと、多忙な方でも皆さん『調整します』と言ってくださって、それだけ周りに信頼されているということだと思います」
あらためて向井の魅力を尋ねると再び「準備の人」という言葉。
「向井さんのように準備をちゃんと重ね、自分の中に入れたものをラジオでアウトプットして、放送として面白いものに落とし込むのは、なかなかできることではないので、本当にすごいと思います。僕も収録中に思わず立ち上がって笑ってしまう場面が必ずあるんです」
『むかチャリ』は他の番組と違い自転車の話題が必ず盛り込まれ、向井の自転車愛も感じる。
「番組以外でも自転車の話をよくしていますし、他局の番組でも競輪の予想コーナーをやっています。そのぐらい競輪が好きな方。年末の『KEIRINグランプリ』は毎年しっかり予想して昨年も的中したので、リスナーからの反響も大きかったです。」
放送では分からない向井の素顔をもっと知りたくなった。
「向井さんと親交のあるゲストの方をお呼びすることも多いのですが、向井さんも知らなかった初出しの情報を提供されることが結構多く、向井さんも驚いています。ゲストの方々は皆さん、毎回、向井さんだから話しやすかったと言って帰っていきます。向井さんの人柄の良さと話を引き出すうまさを感じますね。しっかり準備をして100%全力で向き合うことで、初対面の方も皆さんも話しやすかったと言っていますし、そうした空気作りはさすがだと思います」
テレビとラジオの向井で違いを感じることはあるだろうか。
「僕個人的には、ラジオだとより感情が入っている気がします。同じ結論を話すにしてもエピソードで肉付けして感情の揺れ、動きを話した上で最後に結論にもっていく流れ……特に気持ちの揺れの描写がすごく上手。ラジオを聴くと向井さんという人がよく分かると思います」
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