「翔んで埼玉」県民の日に上映会 武内監督、はなわ、益若つばさ降臨…熱烈ファン興奮

「埼玉県民の日」にあたる14日、さいたま市の「MOVIXさいたま」で、映画「翔んで埼玉」の上映会イベントが行われた。約9か月に渡るロングラン上映を続けてきたことで“聖地”と呼ばれる同映画館は、チケット完売の大フィーバー。舞台あいさつに登壇した武内英樹監督(53)は「感無量、冥利に尽きます」と万感の思いを語った。

登壇した武内英樹監督、益若つばさ、はなわ(左から)
登壇した武内英樹監督、益若つばさ、はなわ(左から)

11・14「埼玉県民の日」“聖地”MOVIXさいたまで記念上映会 9か月異例ロングランは一度フィナーレに…

「埼玉県民の日」にあたる14日、さいたま市の「MOVIXさいたま」で、映画「翔んで埼玉」の上映会イベントが行われた。約9か月に渡るロングラン上映を続けてきたことで“聖地”と呼ばれる同映画館は、チケット完売の大フィーバー。舞台あいさつに登壇した武内英樹監督(53)は「感無量、冥利に尽きます」と万感の思いを語った。

 今年2月に公開されて興行収入37億5000万円、動員数は290万人超の大ヒットを記録し、「2019ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた「翔んで埼玉」。埼玉がディスられる自虐ネタと郷土愛を描いたコメディーが大きな話題を呼んだ。MOVIXさいたまでの上映は、公開から39週目となり、超異例のロングランを誇る。全国の劇場別で興行収入・動員数ともに全国1位をマークしている。上映は656回を数え、今回で一度フィナーレを迎えるという。

 記念すべき日、その“聖地”で、「『翔んで埼玉』県民の日 感謝応援上映」と銘打って上映会を開催。チケットは完売となった。ファンの熱い歓声を受けながら登壇した武内監督は「9か月もロングラン上映をしてもらって……。実は夏休みに入る前に1人でここに観に来て、支配人の方に会って、『夏休みいっぱいまでやってもらえませんか?』と言ったら、『いやいや県民の日まで上映します』と言ってもらえて。半信半疑でしたが、この日を迎えられて感無量です」としみじみ。世界各国の映画祭で受賞の高評価を受けたことについて、「海外は7か所ぐらいで観客賞をもらって。見終わったあとに外人さんがにこにこしながら『埼玉ポーズ』をしてくるんです、写真を一緒に撮ってくれと言われて。海外でウケた。世界でも地域格差のネタはどこにでもあるみたいです。あちらこちらにいい旅をさせてもらいました」と、オチを付けてトークを弾ませた。

劇中着用衣装も展示された
劇中着用衣装も展示された

 ここで、MCを務めた元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(56)から、「フジテレビでは企画されて公開される前、心配の意見しかなかったですよ」と話を向けられると、武内監督は「何回か潰れかかりました」と明かした。笠井アナは「埼玉から苦情が来るんじゃないか、とか、差別的映画になっていないか、とかいろいろな心配事があった。ところがそれを全部ひっくり返した」と作品の質の良さ、素晴らしさについて語った。

 さらに、埼玉県越谷市出身で本作に「おかよ役」で出演した益若つばさ(34)、埼玉県春日部市出身のはなわ(43)が駆け付けた。劇中に登場する「埼玉ポーズ」を何度も披露した益若は「映画に出るのが人生で初めてで、それがロングヒット。自分自身がいちファンとして大好きな映画。これから埼玉県民の日は毎年『翔んで埼玉』を見ます。恒例となればうれしい」と喜びを語った。

 実は佐賀ではなく、埼玉県出身のはなわ。「きょうも朝に埼玉県庁で歌わせてもらいました。僕も『埼玉ポーズ』で写真を撮って欲しいと言われます。これまでギャグがなかったので、全部使わせてもらっています」とハイテンション。候補入りした流行語大賞について、「2019年は埼玉の年といっても過言ではない。本当に欲しいですよね。取らないと」と叫び、本作の映画主題歌「埼玉県のうた」を熱唱した。

 同館ではこの日、劇中着用衣装を展示。「GACKT as 麻実麗 二階堂ふみ as 壇ノ浦百美 伊勢谷友介 as 阿久津翔」の衣装が飾られ、多くの人が写真撮影をしていた。上映会には劇中のコスプレをしたファンも参加。笠井アナが、何回鑑賞したのかを来場者全体に聞くと、「赤穂浪士の数ぐらい(47回)」という声も上がった。アットホームな雰囲気で、埼玉県民の日が盛り上がった。

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