「オーバー・エベレスト」撮影秘話…監督が語る役所広司をワイヤーに吊るしたワケ
俳優の役所広司(63)が主演する日中合作映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」(11月15 日公開)のプロデューサーのテレンス・チャン氏(70)とユー・フェイ監督(41)が単独インタビューに応じた。本作は、標高8848メートル、氷点下83度という過酷な条件下の世界最高峰エベレストを舞台に、ジアン隊長(役所)率いる遭難救助隊が、政治的な陰謀に巻き込まれていくというエンターテインメントだ。「フェイス/オフ」「M:I‐2」「レッドクリフ」シリーズなど世界的大ヒット作を手掛けるチャン氏が役所の魅力を語った。
プロデューサーのテレンス・チャン氏とユー・フェイ監督 単独インタビュー
俳優の役所広司(63)が主演する日中合作映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」(11月15 日公開)のプロデューサーのテレンス・チャン氏(70)とユー・フェイ監督(41)が単独インタビューに応じた。本作は、標高8848メートル、氷点下83度という過酷な条件下の世界最高峰エベレストを舞台に、ジアン隊長(役所)率いる遭難救助隊が、政治的な陰謀に巻き込まれていくというエンターテインメントだ。「フェイス/オフ」「M:I‐2」「レッドクリフ」シリーズなど世界的大ヒット作を手掛けるチャン氏が役所の魅力を語った。
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――役所広司さんの魅力について、教えて下さい。役所さんはいつ頃から知っていたのでしょうか?
テレンス・チャン氏「役所広司さんの映画は10本以上観ていますが、その演技の幅が広い、とても素晴らしい役者だと思っていました。とにかく、どんな役でも最高の演技をしてくれます。キャスティングの際に監督から『日本人の役者でもいいのではないか』という話が出たので考えてみました。というのも、中国の役者の中ではあの年齢でジアン隊長のような迫力や魅力のあるキャラクターを演じられる役者は少ないと思うんです。それで、役所さんを提案して、役所さんにシナリオを送って、東京でお会いしました。役所さんは脚本をとても気に入ってくれていたので、出演を引き受けてもらうことができました」
――監督は、役所さんを起用したことによって、脚本を変えた部分はありますか?
ユー・フェイ監督「役所さん自身はキャラクターよりも魅力的な方だと思いました。役所さんにお会いしたときに思ったのは、役所さんは創作したキャラクターであるジアン隊長という存在をそもそも体現している方だと思いました。威厳に満ちたリーダーシップ、父親のようであり、慈愛も秘めている。役所さんにはその全てが備わっていて、ジアン隊長よりも強く感じました。役所さんに引っ張られ、寄り添うように、ジアン隊長のキャラクターを修正した箇所はあります」
――ジアン隊長は中国人の役ですけども、日本人ではいけなかったのですか?
フェイ監督「実はジアン隊長は日本と中国のハーフっていう設定なんですね。なので、中国語を喋っているんですけれども、日本人でもあります。ジアン隊長は日本と中国人の架け橋になるような存在になってほしいという思いもあったんです。今回は日中合作に対しての友好でもありますし、映画の中そのものでの何か文化や国の融合であって欲しいと思っていました」
――役所さんはどの程度、中国語を話せるのですか?
フェイ監督「少し中国語を勉強されていたようで、日常生活では少し話せるという感じですね。映画の中では、日中ハーフという設定でもあるので、中国語で話してもらうということにしました。実際の撮影では日本語で話してもらって、後で、中国の俳優の声を当てています」
――声の雰囲気が役所さんに似ていますね。
チャン氏「アフレコが成功したということですね。声優選びには長い時間をかけました」
フェイ監督「英語のセリフはご自身で話しています」