7人組ガールズグループのHANAが12日、東京・江東区の東京ガーデンシアターで開催された『Spotify On Stage Tokyo 2025 -Year-End Special-』に出演し、新曲『NON STOP』を初披露した。同イベントは、世界で6億9600万人以上のユーザーが利用するオーディオストリーミングサービス・Spotifyが初主催した“今年の音楽シーン”を総括するスペシャルライブ。「2025年を象徴するアーティスト」として、m-flo、Creepy Nuts、サカナクション、ちゃんみな、HANA、羊文学が登場し、約3時間半に渡ってライブを展開。6000人を超える観客が集まった（取材・文＝コティマム）。

　Spotifyが発表した「Spotifyまとめ2025」でHANAは、「国内で最も発見されたアーティスト」1位に輝いた。同まとめのムービーでは、デビュー曲『ROSE』にちなみ、「泥まみれの7人が今年一輪のHANAになり、1.9億回以上咲いた。美しい棘が、世界に刺さった」と紹介されている。

　そしてこの日、HANAは3番目に登場。7本のスタンドマイクの前に7人（KOHARU、JISOO、CHIKA、NAOKO、MAHINA、MOMOKA、YURI）のシルエットが映し出されると、会場に歓声が響いた。視線がステージに集中すると、NAOKOが人気曲『Tiger』を「♪吠えろ Tiger～」とアカペラで歌い出した。続いてCHIKAが「♪気をつけろrun away～」とど迫力の声量で観客をどよめかした。

　その後は一転し、ピアノ伴奏で激しいダンスとともに『Tiger』を7人でパフォーマンス。続けて「新曲持ってきました！」と伝え、『NON STOP』を初披露した。同曲は今月5日にリリースされたばかりの新曲で、全編ラップのヒップホップ。流れるような速いテンポでリリックを紡ぎながら踊る姿に観客は興奮し、「♪Bigger than Fuji」で声を合わせるファンも多く見られた。

「新曲だったんですけど、どうですか皆さん～」。メンバーは返ってきた大歓声に安堵（あんど）した。NAOKOは手でメガネの形を作り、「『♪Bigger than Fuji』が『メガネ富士～』って聞こえる」と笑いを誘った。

　続いてMAHINAが「早速、次の曲に行きたいと思います！　『許したいけど、許せない』。そんな思いが書かれた楽曲となっております」と伝え、ハードなサウンドの『BAD LOVE』で観客のテンションをもう一段上げた。さらにオリコン週間ストリーミングランキング9週連続1位を獲得した『Blue Jeans』を披露。会場には、サビを一緒に歌う声が広がった。

　この盛り上がりの中、KOHARUは「ここに集まっている皆さん、一人ひとりにまた1年、『私たちの声を、歌を届けたい』と思って、毎日すごく頑張っています」と感謝を伝えた。そして、「次の曲は、『どんな姿でも、どんな環境でも、絶対に強く咲き誇ってみせる』。そういう思いを込めて、少しでも皆さんの心に勇気を与えられたらなと思って、心から、HANAがあなたに歌いたいと思います」と語り、デビュー曲『ROSE』を7人で歌い、踊った。

　全5曲で観客をひきつけたHANA。終了後のインタビューでMOMOKAは「新曲の『NON STOP』を初めて、観客の皆さんがいるステージで披露させていただいたので、セットリストではそこにこだわりました」と笑顔を見せた。JISOOは「もう、本当に毎年毎年『Spotifyまとめ』を楽しみにしていたので、そこに私たちが出ているのがすごすぎて！」「（まとめのムービーを）6分ぐらいずっと見ていました！」と声を弾ませた。

　この日は、HANAのプロデューサー・ちゃんみなが後半のステージに登場。『ハレンチ』や『NG』『美人』など6曲を歌い上げた他、m-flo、Creepy Nuts、サカナクション、羊文学も迫力あるステージを作り上げた。