俳優で歌手の香取慎吾が10日、今月いっぱいで終了する読売テレビ『す・またん！』（月～金曜午前5時10分）に生出演。香取が草彅剛、稲垣吾郎と再出発した新しい地図を2017年から8年間で113回取り上げたという番組に感謝し、“す・またん！ファミリー”入りを承諾した。

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　SNSのファンからのコメントで終了を知り、自ら「もし、良かったら行けませんか」と出演を申し出たという。SMAP解散後、「自分からテレビから離れたわけではないのに、ちょっとテレビから離れていて」という状態となった。「なのに、テレビ（『す・またん！』）がやってくるんですよ」と、3人の大阪でのファンミーティングや映画など各種イベントに足を運んだ番組の思いは通じていた。

　香取は当時について「うれしかったけど、最初は怪しかった」と表現して笑わせ、「ほか（は）いないんですよ。なのに『す・またん！』だけ来るんですよ。で、名前が『すま』って入ってるの。だから、すごい怪しい。何なんだと」と警戒していたとした。発言を受けたMCの1人、同局の虎谷温子アナウンサーは「『す・またん！』という名前で良かったなって思ったのは初めてかもしれない」と明かすと、香取は「ほんっとに怪しかった。テレビみんな来ないんだよ。『す・またん！』だけ来るんですよ。で、名前は『す・またん！』ですよ。『すま』は（元SMAPメンバーの）僕のもののはずなんですよ。何を言ってるんだと」と振り返って笑わせた。

　かねて要請されていたファミリー入りは以前に稲垣のみ了承。草彅とともに「欽ちゃんファミリーだから」を理由にかわしてきた香取はこの日、生でイエス・ノーで迫られ「『す・またん！』ファミリーに入れてください」と口にすると大拍手。同時に草彅のお願いされた草彅の加入については「彼のことは分かりませんよ」とした。虎谷アナは直後から「『す・またん！』ファミリーの香取慎吾さん」と遠慮なく連発した。番組終盤では視聴者から届いた質問に回答。「香取慎吾として大切にしてることは何ですか？」と聞かれると、「有名になりたいって思って（芸能活動を）始めたから、いつまでもその思いは変わらず。もっと売れたい」と力強く言い放った。

　草彅との変わらない関係も見えた。「大阪で番組を持つとしたらどんなことしたいですか？」という問いに、同局で草彅が海原やすよ ともこと共演している『草彅やすともの うさぎとかめ』に触れ「草彅の『うさかめ』より人気出る番組」と返した。「つよぽんの好きなところを10個お願いします」には『何も考えてないとこ』『デニムがすごい好きなとこ』『優しい』『すごい困った時に『いいよ。俺と2人で南の島で暮らそう』って言ってくれたとこ』『髪形あんまり変わんないとこ』『大事な服をすぐ人にあげちゃうとこ』と6個をスラスラ挙げた後、「ゴメン。もう出ない」とギブアップした。

　改めて「『す・またん！』の番組名を初めて知った時、どう思いましたか？」と尋ねられ、「ふざけてるのかと思った。本当に。8年ぐらい前から来てくれてて、すごく大事な『すま』ですし、“『すま』から離れて、新たな人生をね”と思ったら、（別の）『すま』がやってきたんです。『どっち？　ふざけてんの？』って本当に最初はそう思いました。ずっと追いかけてくる。でも、ありがたいなって」と思いを明かした。

　残り約3週間で約15年の歴史に幕を下ろす『す・またん！』。最後に虎谷アナが「何でそんなに仲良くしてくださったんですか？　我々と」と独特な言い回しで問いかけ。香取は「本当に感謝してます。8年前、本当に一から始めようとした時からずっと追いかけてくれて。本当に感謝でしかない。十何年も続けてる番組終わっちゃうの寂しいでしょうけど、終わりがあれば始まりがあると思うので、最後まで皆さん走り抜けてください」と心からのメッセージを送った。