高速終点でETC専用レーンのみ…現金ユーザーの悲鳴が話題 NEXCOは注意喚起「バックは絶対しないように」
初夏を迎え、家族や友人とのドライブを計画している人も多いだろう。高速道路ではETCの普及が進んでいるが、免許を取り立ての人や、普段運転の機会がないレンタカー利用者の中にはETCカードを持っていないという人も多い。そんな時、もし出口に一般レーンがなかったら……。一般レーンが用意されていない高速道路の終点が、SNSで話題となっている。ETCを搭載していない利用者はどうすればいいのか、NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)に話を聞いた。

導入の発端は2020年12月
初夏を迎え、家族や友人とのドライブを計画している人も多いだろう。高速道路ではETCの普及が進んでいるが、免許を取り立ての人や、普段運転の機会がないレンタカー利用者の中にはETCカードを持っていないという人も多い。そんな時、もし出口に一般レーンがなかったら……。一般レーンが用意されていない高速道路の終点が、SNSで話題となっている。ETCを搭載していない利用者はどうすればいいのか、NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)に話を聞いた。
5月20日、Xで話題となったのは、愛知・豊田市から三重・四日市市をつなぐ東海環状自動車道、大野神戸インターチェンジ(IC)付近の写真。「出口」と書かれた標識の上には、「ETC専用」とのみ記載がある。投稿主は「高速の終点がETC専用ってアリなの? 現金しかない人はどうすりゃええんや…」と驚きをつづっており、投稿には「これやっちゃったことある」「ETC専用しかない出口もあるんだ……」「さっきのとこまでUターンして戻る?」「今どきETC非搭載で高速乗らんきーするけどな」「逆走して戻るしかねえのか…」「これで気になるのは外国ナンバー車両の高速利用」といった声が上がっている。
東海環状自動車道を運営するNEXCO中日本の広報担当者は、今回話題となったことについて「結構な反響となっており、今回こういったXへの投稿がなされていることは当社としても承知しています」と回答。間違えて同ICを訪れるドライバーの集計は行っておらず、お答えできないとした。
ETC専用出口が導入された発端は2020年12月。国土交通省と首都高速道路株式会社などを含めた高速道路6社が、ETC専用化等に向けたロードマップを公表した。現在、NEXCO中日本が管轄する料金所の中でETC専用としての運用をしているのは54か所。今回話題となった大野神戸インターは、23年4月からETC専用料金所として運用されている。また、東海環状自動車道では現在、未通区間が存在するため、いなべIC、養老IC、本巣ICでも同様に、終点でありながらETC専用料金所となっているという。
では実際に、ETCを搭載していない車がETC専用料金所に来てしまった場合は、どのようにして出場するのか。実はETC専用料金所には「ETC専用」のレーンのほかに、名称部分が白地で描かれた「ETCサポート」レーンが設けられている。間違えて来てしまったETC非搭載車は、その場で「ETCサポート」レーンに入り、設置されているインターホンでスタッフに事情を説明。その後はスタッフの指示に従い出場する、という手順になっているという。
NEXCO中日本の担当者は、高速道路上での事故の可能性を踏まえ、「まずはETCのご利用をお願いしたいということが大前提になります。また、間違えて来てしまったETC非搭載車がバックしてしまう場合もありますが、後方から車が来ている場合も大いにありますので、絶対にしないようお願いしたいです」と注意喚起をしている。
