お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの中川パラダイスが24日、ABC『相席食堂』（火曜午後11時10分）に出演。現在、米ニューヨークでスタンダップコメディアンとして活動する相方・村本大輔の故郷・福井県おおい町を訪れた。2016年からコンビで同町のPR観光大使を務め、2か月に1度は来訪していたといい、中川は懐かしそうに街歩きした。

　29日決勝の『ABCお笑いグランプリ』の前身『ABCお笑い新人グランプリ』で2011年に最優秀新人賞、2013年の『THE MANZAI』で優勝した実績あるコンビながら、昨年に村本が単身渡米。中川は「相方がアメリカに行ってからは、マジで給料激減しましたね。月収100万（円）が3万に変わったんですよね。『97パー（セント）、村本の力やったんや』ってビックリしましたね。そのときに」と金銭事情を告白した。「子ども（琳太郎さん）もいま中学生になったんですけど、村本に会うたびに『パパを見捨てないで』っていう手紙書いてたと思います。めっちゃ気まずそうに村本読んでました」と打ち明けた。

　ウーマンを知らない高齢夫婦と相席時も事情説明した上で「家族養って行くんも大変やし」とスナック経営をしているとし「グラビアアイドルが働いてくれてるんですよ。何とか頑張ってます」と明かし、スタジオMCの千鳥も興味を示した。中川は、仲がいい村本の母・友利子さんに連絡を取り合流。ハグをして再会を喜び合った友利子さんが「パラダイス裏切って（米国に）行ったはいいけど、パラダイスが心配。あの子も心配やけど、パラダイスの方がもっと心配。ごめんな」と口にし、中川は「全然、全然。そんな、面と向かって言われたら、文句言われへんわ」と笑顔で返した。相方が育った町の素晴らしい景色に、中川は「ここで育ったら、いい子が育つ気がしますよ」と言うと、友利子さんも「でしょう？　めっちゃきれいやしね」と呼応。中川は「唯一、村本が例外というか」といじると、友利子さんは大笑いした。

　友利子さんの自宅を訪問すると、中川は相方の現状を質問。友利子さんは渡米前後とも「苦労話も愚痴も一切ない」と言いつつ、「『パラダイスはええ子や』っていうのは言うてたで。せやから『パラダイスがオレについてきてくれてすごいうれしい。辛抱強い』言うてた。『あいつの神経疑う』言うとったで」と回想。「逆に」と笑った中川が、友利子さんに村本の渡米について聞くと「しょっちゅう夢見る夢子さんやないけど、常にそういう破天荒な夢ばっかり持ってるから、『また始まった』ぐらいやな」と返答。

　中川が「そのときに僕の顔がピュッと浮かんできたりしなかったですか？」と確認すると、「浮かんできたよ。パラダイスも、（中川の）お母さん、洋子さんも。（洋子さんは）『パラダイスのことをずっと一緒に頼むで』って言った」と発言。中川が「村本にですか？」と言うと、友利子さんは「そう。それも聞いてる。そしたら村本（息子）が『分かった。絶対に1人にはさせへん。絶対分かった』言いながらこういうことやんか。あんだけ約束したのに、結果的に今は離れ離れになってるから」と複雑な心境を吐露。

　中川が「連絡とか取ってるんですか？　僕のお母さんと」と尋ねると、友利子さんは「（息子が）アメリカ行くってわかってからかな。もう何にも連絡ない。既読になったけど返事ない」と“関係悪化”を示唆。千鳥・ノブは「『親こじれ』だ。一番起こっちゃダメな悲劇」と表現した。中川が「連絡しづらくなるじゃないですか。どんどん」と困惑し、大阪に住む母に「福井のおおい町でごはん食べたい」と呼び寄せて、疎遠気味の母親同士にサプライズを敢行。対面すると和解した。

　友利子さんが「だって村本が勝手にアメリカ行ったやん。パラダイス1人にしといて」と言うと、洋子さんは「それはコンビの話やから、しょうがないやん。コンビ解散してないでしょう？　だったら、また（中川が）おいしい汁飲めるじゃん。村本君、エサに」と笑いにした。20年前に友利子さんと離婚し、3年前に死去した村本の父・一彦さんの墓参りもした中川は、母親2人の前で「この先、いつ村本が戻って来るかもわかれへんけど、コンビは解散するつもりもないし。戻ってきたら戻ってきたで、僕は漫才好きなんで、一緒にやりたいなとは思ってるから」と決意表明。3人で肩を組み、持ちネタ「パ～ラダイス!」を披露した。