MCU新ドラマ『アイアンハート』リリ・ウィリアムズの“トニー・スタークらしさ”を振り返る

マーベル・スタジオが贈る最新ドラマシリーズ『アイアンハート』が、25日よりディズニープラスにて独占配信される(初回3話同時配信)。本作の主人公は、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年)で初登場し、その天才的な発明力と型破りな行動で話題を集めたリリ・ウィリアムズ(演:ドミニク・ソーン)。トニー・スタークの意志を継ぐ新たなヒーローとして注目される存在だ。同作で見せた活躍を振り返る。

リリ・ウィリアムズ(左)【写真:(C)2025 Marvel】
リリ・ウィリアムズ(左)【写真:(C)2025 Marvel】

6月25日配信スタート

 マーベル・スタジオが贈る最新ドラマシリーズ『アイアンハート』が、25日よりディズニープラスにて独占配信される(初回3話同時配信)。本作の主人公は、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年)で初登場し、その天才的な発明力と型破りな行動で話題を集めたリリ・ウィリアムズ(演:ドミニク・ソーン)。トニー・スタークの意志を継ぐ新たなヒーローとして注目される存在だ。同作で見せた活躍を振り返る。

『アイアンマン』(08)で始まったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)において、トニー・スタークが築いた“アイアンマン”の系譜。17年の時を経て、新たなパワードスーツを生み出すのは、トニーと同じくマサチューセッツ工科大学(MIT)に在籍する若き発明家・リリ。生まれながらの頭脳と自由な発想で、独自に開発したガジェットやスーツを駆使し、その才能を発揮してきた。

 リリは原作コミックスではアイアンマンの後継者とされ、トニー・スタークを演じてきたロバート・ダウニー・Jr.からも「とても楽しみにしているし、応援しているよ」とお墨付きをもらっている。

 そんなリリのスクリーンデビューとなった『ワカンダ・フォーエバー』では、ワカンダ王国が所有するヴィブラニウムを探知する装置をわずか数か月で開発。ヴィブラニウムを巡る争いに巻き込まれ、シュリ(後にブラックパンサーを襲名)と出会う。天才科学者であるシュリをも驚かせるほどの技術力と行動力を発揮し、トニー・スタークのような“天才”ぶりを強く印象づけた。

 さらに、追手に襲撃された際には、パワードスーツを装着して参戦。上空から狙うドローンの存在に気付くと、酸素濃度の低い上空までマスクなしで自ら上昇して破壊するという機転を見せた。トニーを想起させる「人々を守るには、柔軟に考えないと」という精神とともに、リリはその鉄の意志を見せつけた。

 最終決戦では、シュリらと心を通わせたリリがワカンダの戦士とともに敵に立ち向かい、空中からの援護や直接対決によって戦況を支える。敵の王との対峙(たいじ)すると、初めは押されながらも、戦いの中で学び、考え、成長を遂げ、最終的には一撃を与えるまでに至った。

『アイアンハート』では、そんなリリが新たな脅威に直面する。巨大トラックをも止める力を備えたパワードスーツを駆使しながら、空を自在に翔け抜ける姿が描かれる。製作総指揮・脚本を務めるチナカ・ホッジ氏は、「リリはトニー・スタークのような天才発明家ですが、億万長者ではなく、権力も持っていません。しかしリリは、女性を中心に据えた未来を象徴しているような人物なのです」と語っている。

 映画『サンダーボルツ*』、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』、そして『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』など、次なるフェーズへと突入するMCUにおいて、リリ・ウィリアムズがどのような活躍を見せるのか。今後の展開にも注目が集まる。

次のページへ (2/2) 【写真】『アイアンハート』の場面ショット
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