中澤裕子、長女は「私より芸能界に詳しい」 ゴマキ呼びを“訂正”「ごっちゃんって呼んでね」
6月28日に東京・GRIT at shibuyaで52歳のバースデーライブを開催する歌手でタレントの中澤裕子。2014 年に福岡に生活拠点を移し、母親として忙しく過ごす中、歌手活動はコンスタントに続けている。今回のライブも、ソロの楽曲に加え、モーニング娘。のヒット曲やハロー!プロジェクトの後輩たちの楽曲も披露し、歌手・中澤の魅力を全開させる。ライブを目前に控えた中澤が、ENCOUNTへ“特別手記”を寄せ、子どもたちや後輩たちへの思いなど“自身の現在地”を明かした。

福岡移住11年…モー娘。OGと子育て話は「あまりしない」
6月28日に東京・GRIT at shibuyaで52歳のバースデーライブを開催する歌手でタレントの中澤裕子。2014 年に福岡に生活拠点を移し、母親として忙しく過ごす中、歌手活動はコンスタントに続けている。今回のライブも、ソロの楽曲に加え、モーニング娘。のヒット曲やハロー!プロジェクトの後輩たちの楽曲も披露し、歌手・中澤の魅力を全開させる。ライブを目前に控えた中澤が、ENCOUNTへ“特別手記”を寄せ、子どもたちや後輩たちへの思いなど“自身の現在地”を明かした。(取材・構成=福嶋剛)
先日、家族で大阪に遊びに行き、2001年4月に私がモーニング娘。を卒業した大阪城ホールの前まで行きました。当時はホテルから車移動でライブを終えたらすぐにラジオの生放送だったので外から見たことがなかったんです。今回初めて家族で大きな建物を見て「ああ、私はここで卒業したんだな」「ファンのみなさんはこの道を通りながら来てくれたたんだ」と思いをはせ、すごくジーンときました。
23歳の私がオーディションを受けて、仲間たちと3年3か月を共にした過ごしたモーニング娘。の頃は本当に幸せな時間でした。あれから24年が経ち、OGのみんなも母になったり、それぞれの環境で今を頑張っています。私も2人の子どもの母親ですけど、周りも加えこんなたくさんの子どもたちが生まれるなんて想像できなかったです。ハロー!プロジェクトの卒業生を含めたら大運動会ができるくらいですから。今でもOGたちと一緒に仕事ができることは本当に幸せだなって思います。
振り返るとモーニング娘。のメンバーは、家族でもないですし、友達でもないし、ただの仕事仲間でもないという例えようのない存在で、不思議な縁で引き寄せられて集まった人たちというか、だから私がこれからも生きていく上で絶対に必要な空気みたいな関係なのかもしれません。
たまにOGメンバーと仕事で会うと昔と全然変わらずワイワイにぎやかですよ(笑)。会うと昔の話が多くて、あんまり子育ての話はしないかもしれません。私は福岡に住んでいるので、東京の仕事の時は飛行機で移動して、仕事が終わったらまたすぐ福岡に戻るというスケジュールなので、なかなかみんなとゆっくりする時間が取れないんです。時々、かおりん(飯田圭織)が「今度はいつ来るの?」「ゆっくりできるの?」って言ってくれるんですけど昨年、ようやく一緒の仕事でかおりんに会えました。「ゆうちゃん、5年ぶりだよ!」って言われて、普段の様子をインスタグラムで知っていてもうれしかったです。
その日は、かおりんの他に圭ちゃん(保田圭)も矢口(真里)も高橋愛ちゃんも一緒で、みんな全然変わっていなくて不思議なくらい素でいられて安心しました。やっぱりOGのみんなが今もこの世界でお仕事をしてるところを見るとすごく心強いです。

家庭と仕事を両立する現在
私は福岡に引っ越して11年が経ちました。もともと新しい生活が始まるとワクワクするタイプで、高校を卒業後、仕事で実家の京都府から大阪に引っ越した時も、モーニング娘。で上京した時も不安はあまりなかったです。夫の仕事の都合で福岡に移った時も家族がいるから、何があっても大丈夫! と、「40代からこんなことってある?」と気持ちが高揚し、知らない街に行くのがすごく楽しみでした。
事務所の社長には「これから福岡県民として、みなさんと一緒に楽しい生活をしていくという気持ちを忘れないでやりなさい」と見送っていただき、福岡に引っ越しました。ありがたいことに福岡でもお仕事をいただき、移動もバスや電車を使いますし、終わった後に買い物をしていると「今日の番組見ましたよ」ってみなさん気軽に話しかけてくれて、すごく温かい街だなって感じます。
今でも子どもたちが帰ってくる時間には家にいるというルールを決めて子どもたち中心の生活を大切にしていますが、今年娘が中学生、息子は小学4年生になり夫とも相談しながら、最近は少しずつ今までより仕事をさせてもらっています。子どもたちが「頑張ってきてね!」と言ってくれるのがうれしいですね。
やっぱり仕事をする上で夫のサポートがとても大きいです。夫も忙しい人ですが私の仕事をすごく理解してくれていて、子どもたちには、いつも「お母さんが留守の時に朝ごはんを用意してくたり、お弁当を作ってくれたりしている事を当たり前と思わないで、お父さんに感謝してねって」って言っています
子どもたちにとっては、やっぱりあいさつや礼儀に厳しい母親だと思います。子どもたちとケンカすることもありますけど、最近はまともな意見を言ってきたりするので2人の成長を感じます。それに娘は私より芸能界に詳しいかもしれません。辻ちゃんの娘さんの希空ちゃんのことは私より知っています。テレビでごっちゃん(後藤真希)を見て娘が「ゴマキ」って呼ぶし……。その時は「ごっちゃんって呼んでね」って言います(笑)。
子どもたちには将来、好きなことをやってもらいたいと思っていて、私も夫もできることはいくらでも応援するつもりです。でも芸能界入りを希望したら、反対はしませんがその覚悟はあるのかちゃんと話をすると思います。ただ何があっても2人が帰って来れる場所はここにあると伝えたいですね。「お父さんとお母さんはいつでもここにいるからね」って。
最近、娘が年頃になって、あらためてハロー!プロジェクトの子たちは、頑張っているなって実感するようになりました。昔よくファンの人たちから「メンバーの○○のこと頼みます」とか「裕ちゃんはモーニング娘。のお母さんなんだから」って言われていました。当時は「いや、そんな母親になった覚えはありません」って言い続けていたんですけど、今は完全にお母さん目線ですね(笑)。
私もモーニング娘。の頃に経験しましたけど、彼女たちは常にものすごい数のライブをやっています。みなさんに楽しんでもらおうと日々一生懸命練習してパフォーマンスを磨いています。だからこそ、もっともっとハロー!プロジェクトの子たちをたたくさんの方々に知ってほしいし、活躍する所も見てもらいたいと思います。若い頃は「プロなんだから」って厳しく言ってしまったこともありましたが、頑張っている子たちには、厳しさだけではなく寄り添う優しさも必要だと親になって気が付きました。私もこれからもずっとずっとファンのみなさんと同じ気持ちで応援していきたいです。
6月28日のバースデーライブでは、そんなモーニング娘。やハロー!プロジェクトの曲も披露します。私のライブで、いつか新曲も歌いたいですけど、今はモーニング娘。やソロで提供いただいた大切な曲がたくさんあるので1曲ずつ丁寧に歌い継いでいきたいと思います。
□中澤裕子(なかざわ・ゆうこ)1973年6月19日、京都府生まれ。97年、テレビ東京系『ASAYAN』の「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」で、つんく♂に見出され、翌98年1月にモーニング娘。として1stシングル『モーニングコーヒー』でメジャーデビュー。以降、2001年4月15日の全国ツアー『ライブレボリューション春』最終日までの約3年3か月にわたりモーニング娘。の初代リーダーを務めた。98年8月に『カラスの女房』で演歌歌手デビューした。ソロ転向後は歌手活動のほか、タレント、俳優と活動の幅を広げている。14年に生活の拠点を福岡に移し、現在は地元テレビ局の朝の情報番組などを担当。
「中澤裕子Birthday☆Live~5+2~」
2025年6月28日(土)GRIT at Shibuya(東京)
1公演目:開場 午後2時30分、開演 午後3時
2公演目:開場 午後5時30分、開演 午後6時
チケット詳細は公式HPへ:https://www.up-front-create.com/yuko_nakazawa/event/detail/84451f9b486afc6e07967ff825330ad0f3896e50
