「センスあるなぁ」万博スイスパビリオンの展示が話題 販売価格15万円も…購入希望殺到
大阪・関西万博は一般来場者数が累計600万人を突破、各国が出展しているパビリオンやイベントが連日話題を呼んでいる。そんな中、スイスパビリオンが展示したユニークなイスがSNS上で注目を集めている。その名もずばり“スイス”。奇抜なイスを設置した経緯について、同館の担当者に話を聞いた。

反響に担当者は「もちろん興奮しています」
大阪・関西万博は一般来場者数が累計600万人を突破、各国が出展しているパビリオンやイベントが連日話題を呼んでいる。そんな中、スイスパビリオンが展示したユニークなイスがSNS上で注目を集めている。その名もずばり“スイス”。奇抜なイスを設置した経緯について、同館の担当者に話を聞いた。
5月25日、SNS上で話題を呼んだ投稿には、スイス館内に併設された「ハイジ・カフェ」の一角、カタカナの「ス」の形をした真っ赤なイスが2脚収められている。投稿者が「これひょっとして椅子……スの椅子……スのイス……スイス」と驚きをつづると、「天才すぎる」「これいいねw家に一個欲しいwww」「センスあるなぁ」「スっと座りたい」「こんなアイデアヨーデルな」「やかましくて好き」「私もハイジカフェで気がついた時、めっちゃ笑いました!」「これ見たさに万博行きたいまであるwww」など、独特なセンスを評価する声が殺到。10万件を超える“いいね”が寄せられた。
同館のコミュニケーションマネジャーは、今回話題となった件について「私たちは皆さんと同時にソーシャルメディアでこの話題を発見して、もちろん興奮しています。館内では多くの来場者が写真を撮影したり、イスの詳細について尋ねてきてくれたりしていたので、すでに好意的な反応があることは分かっていました」と回答を寄せた。
館内に展示されているのは“スイス”は2脚。1脚の値段は税抜15万円になると言う。担当者は「当館のマヌエル・サルクリ館長が3月末に、demo!expo(万博の内容周知、テーマや意義の発信を行う有志団体)の笹貫淳子氏からインタビューを受けました。その会話の中で、笹貫氏が大阪のクリエイティブ・スタジオによるイス製作プロジェクトに触れ、パビリオンでの展示を提案しました。2つの『ス』の間に足を組んで座った時のイスのフォルムは、まさに『スイス』という言葉を体現していることから、館長がこのアイデアに大変感激し、設置することになりました」と展示の経緯を明かす。
話題のイスを販売する株式会社人間の公式サイトによると、「ス」の上に人が座り足を組むことで下半身の部分が「イ」を示す形となり、座った人も含めて「イス」を表すのだそう。さらに2脚の「ス」の間に、座った人の「イ」が入ることで「スイス」が完成する、というデザインのようだ。
担当者は「デザインがとても魅力的で、遊び心があり、ユニークだと好評を博しています」と来場者の反応を明かした上で、「多くの人がイスの購入に興味を示しており、このイスの存在によってハイジ・カフェの人気はさらに高まりました」と同館の集客に一役買っている事情を明かした。
同館で勤務するスイス人スタッフからも「自宅にこのイスを置きたい」との要望が出ているという“スイス”。担当者は「美しいデザインですので、今後のコラボレーションの機会を楽しみにしています」と話している。
