国民民主幹事長「すべての責任は私」 混乱続く党内事情を謝罪…逆風の都議選スタート

東京都議会議員選挙が13日に公示され、江戸川区では新人で国民民主党公認の天沼浩候補が東京メトロ西葛西駅前で出陣式を行った。同党の榛葉賀津也幹事長も駆け付け、10日間の選挙戦に向け第一声を上げた。

国民民主党公認の天沼浩候補(左)と榛葉賀津也幹事長【写真:ENCOUNT編集部】
国民民主党公認の天沼浩候補(左)と榛葉賀津也幹事長【写真:ENCOUNT編集部】

この日の朝に静岡の自宅から参議院本会議に出席、その足で現場に駆け付け第一声

 東京都議会議員選挙が13日に公示され、江戸川区では新人で国民民主党公認の天沼浩候補が東京メトロ西葛西駅前で出陣式を行った。同党の榛葉賀津也幹事長も駆け付け、10日間の選挙戦に向け第一声を上げた。

 生まれも育ちも江戸川区で、同区役所職員として約40年間公務に奉仕してきたという天沼氏は「40年真面目にやってきました。真面目だけが取柄です。悪いことはしません!」とあいさつ。区の課税課に勤めた経験から、予算案のずさんな実態に言及し「あればあるだけ使っちゃうではキリがない。都政では毎年5000億円ずつ税収が増えている。無駄遣いされてはたまっちゃもんじゃない」と減税と予算削減を訴えた。

 この日の朝に静岡の自宅から参議院本会議に出席、その足で現場に駆け付けたという榛葉幹事長は、開口一番「好きな言葉は『心機一転』です」と力を込め、「これが第一声。(東京で)もっとも東の江戸川から、西に向かって攻めていく。今当落線上で、ギリギリ瀬戸際の天沼さんが当選することで、東京はどんどん盛り上がっていく」と新人候補を激励した。

 演説では結党当時の苦節の思い出から、昨秋の衆院選での躍進に触れ「野党は悪口を言っていれば何となく仕事をしたことになる。人の悪口言ったって都民の生活は変わらないでしょ!」と熱弁。「批判だけしていても生活は良くならない。我々は最近批判される側、そりゃ受けますけどね」と、山尾志桜里氏の公認取り消しなどで混乱が続く党内事情を交えつつ「いろんな批判にさらされているが、すべての責任は私、幹事長にあります」と話した。

 演説後は集まった30人ほどの聴衆と次々に握手。自ら手渡しで名刺を配り、写真撮影にも快く応じると、次の演説へ向かい足早に会場を後にした。

 江戸川区は他に、いずれも現職で公明党の竹平智春氏、日本共産党の原純子氏、無所属の上田令子氏、田之上郁子氏、宇田川聡史氏、いずれも新人で再生の道の福岡奈津美氏、日本維新の会の村上清加氏、都民ファーストの会の山田麻美氏、自治労と自治労連から国民を守る党の舟橋夢人氏が立候補している。投開票は22日。

次のページへ (2/2) 【写真】聴衆一人ひとりに手渡しで名刺を配る国民民主党の榛葉賀津也幹事長
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