大学ミスコン準GP→大手芸能事務所へ アナウンサー目指す19歳、憧れは「水卜麻美さん」
これまで多くのアナウンサー、モデル、タレントを輩出してきた、日本一の大学新入生を決めるミス・コンテスト「FRESH CAMPUS CONTEST」(通称:フレキャン)。昨年12月開催の2024年大会で準グランプリを獲得し、同大会で新設されたENCOUNT賞を受賞した津田塾大・菊池陽奈乃(きくち・ひなの)さんは現在、芸能事務所のセント・フォースsproutに在籍し、アナウンサーを目指しながら学業との両立を図っている。「空手と食べることが大好き」と笑顔がはじけるアナウンサーの卵(19)の素顔に迫った。

「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」準優勝の津田塾大2年・菊池陽奈乃さん
これまで多くのアナウンサー、モデル、タレントを輩出してきた、日本一の大学新入生を決めるミス・コンテスト「FRESH CAMPUS CONTEST」(通称:フレキャン)。昨年12月開催の2024年大会で準グランプリを獲得し、同大会で新設されたENCOUNT賞を受賞した津田塾大・菊池陽奈乃(きくち・ひなの)さんは現在、芸能事務所のセント・フォースsproutに在籍し、アナウンサーを目指しながら学業との両立を図っている。「空手と食べることが大好き」と笑顔がはじけるアナウンサーの卵(19)の素顔に迫った。(取材・文=福嶋剛)
広島県出身の菊池さんは3人きょうだいの長女として生まれ、幼い頃から元気いっぱいで天真らんまんという言葉がぴったりの少女だった。特技の空手は10年以上の経験を積む。そんな彼女が、あるエピソードを打ち明け、天然ぶりをうかがわせた。
「幼稚園の頃、母に誘われ空手教室に通い始めました。優しい先生ですぐに空手が好きになり、以来、空手一本でやってきました。高校も空手部のある学校に通い、帰宅後は寝落ちするほど空手漬けの毎日でした。授業中も寝てしまうので、一番前の席で授業を受けるようになったのですが、やっぱり寝落ちしてしまい……。一番前で堂々とコクリコクリと頭を揺らしていたので、『まるで舟を漕いでいるようだ』と言われ、クラスのみんなに『船長』と呼ばれるようになりました(笑)。卒業式の謝恩会で『菊池は、頭で船を漕ぐ常習犯だったから大変だったよ』って先生に言われて一緒に笑った思い出があります。大学では、一橋大にある空手の合同部活に参加しています。空手歴は長いので万が一危険な場面に遭遇しても落ち着いて行動できる自信がありますが、今でもよく移動中に寝落ちします(笑)」
そして、もう一つの特技がたくさん食べることだ。
「私、食べることにかなり自信があるんです。焼肉の食べ放題に行った直後に体重を計ると平気で2キロ以上は増加していて、男子にも負けないくらいの量をペロっと平らげます。その分、空手だけじゃなく、ヨガやジョギングなど日々のトレーニングは欠かさずに体形をキープしています。学生のうちに特大ギョーザを食べるのとフルマラソンを完走するのが目標です」
さわやか笑顔で、そう明かした。一方で、人と話すことも大好きな菊池さんは、高校時代にアナウンサーになる夢を見つけたという。
「高校生の頃に『好きなことを活かした仕事をしたい』と思い、調理師も考えたんですが、私は作る側よりも食べる側にいたいので、食レポもできるアナウンサーになりたいと思いました。憧れのアナウンサーは日本テレビの水卜麻美さんです。見ている人を明るくさせてくれて、とってもかわいらしいですし、何でもおいしそうに食レポもされていらっしゃる。まさに私の理想で尊敬しています」
その後も夢へ向けて突き進む。アナウンサーになるために外国語も必要だと感じ、津田塾大の英語英文学科に進学した。
「これからは今以上に海外の人とコミュニケーションをすることが大切になってくると思いました。その上で、語学だけじゃなくて海外の文化もきちんと学びたいと思い、入学と同時に外国人観光客が多い都内のレストランで接客業のアルバイトを始めました」
大学、空手、アルバイトと忙しい毎日を送っていたところ、今回の“フレキャン”の募集を目にし、応募した。
「アナウンサーになる登竜門みたいなイメージがあったので軽い気持ちで応募しました。入賞は全く考えていなくて、『とりあえずやってみよう』という気持ちだけでした。審査はライブ配信で視聴者を集める形でしたが、私は他の人に比べて遅く始めた上にライブ配信のやり方も分からなくて、1回目はずっと真っ暗な画面で音声もないまま2時間配信しちゃって……。視聴者の方から『こうやったらつながりますよ』って丁寧にアドバイスをいただいて、何とか次からできるようになりました。でも大学に行って、空手もやって、奨学金の返済でアルバイトもやらなくちゃいけないし、最初はスケジュール管理が大変でした」

配信はだいたいスッピンで「体重公表も平気です」
審査中は等身大の自分を見せることに留意した。
「私は素であることを大事にしています。配信する時はだいたいスッピンですし、体重を公表するのも平気です。常にオープンでいたいなって思っています」
そういった自然体な菊池さんの姿勢に好感を持った視聴者が一気に増え、ファイナリストに選出。昨年12月26日に表彰式が行われた。
「配信では、話し方や伝え方の練習を兼ね今日あった出来事を報告したり、家での食レポもやりました。あとは私自身、ドジで突っ込みどころが満載な人なので、『今日は電車で寝過ごしました』とかそんな報告をしながらみなさんに笑っていただきました。やっていくうちに人に伝えることが楽しくなり、視聴者のみなさんにも応援いただき、ファイナリスト入りすることができました。でもまさか準グランプリをいただけるとは思ってもいなかったので達成感しかありません。ファンのみなさんには感謝しています」
さらに、念願のアナウンサーにも一歩近づいた。今年5月2日にフリーアナウンサーの宝庫、大手芸能事務所、セント・フォースの“若手部門”、セント・フォースsproutに所属することを発表した。まずはアナウンサーとしての基礎を学び、その後はさまざまな分野で活動していく意向だ。
「ミスコンを通じて改めて言葉の大切さを学びました。感謝の気持ちをひとつ取っても、ちゃんと相手に伝えられているかどうか、本当に大事なことなので言葉の使い方は常に気をつけています。今はお仕事をいただけるようにアナウンサーとしての基礎を学びながら自分を磨いていきたいと思います。大雑把な性格ですけど、いつか食レポでおいしいものをいっぱい食べたいです(笑)」
□菊池陽奈乃(きくち・ひなの)2005年7月28日、広島生まれ、埼玉育ち。津田塾大学芸学部英語英文学科2年。2024年12月、1年生の時に「FRESH CAMPUS CONTEST 2024」で準グランプリとENCOUNT賞を獲得。25年5月にセント・フォースsproutへの所属を発表。特技はランニング、空手、習字。趣味は、おいしく食べることと読書。
「FRESH CAMPUS CONTEST 2025」エントリー受付中
エントリー期間:5月28日(水)~6月22日(日)
FRESH CAMPUS CONTEST 2025:https://www.frecam.jp/
