RIZIN、今年初の地上波Gタイム中継決定も日曜夜“激戦区”枠…榊原CEOに聞くその勝算

RIZINが26日、都内ホテルで会見を行い、9月27日にさいたまスーパーアリーナでRIZIN.24を開催することを発表。合わせてそこで那須川天心VS皇治戦を行うことも明かされた。最終的なルールや契約体重は最終調整するという。

RIZIN.24で対戦する那須川天心(左)と皇治【写真:“Show”大谷泰顕】
RIZIN.24で対戦する那須川天心(左)と皇治【写真:“Show”大谷泰顕】

9・27さいたまスーパーアリーナ、フジテレビ系列で全国中継

 RIZINが26日、都内ホテルで会見を行い、9月27日にさいたまスーパーアリーナでRIZIN.24を開催することを発表。合わせてそこで那須川天心VS皇治戦を行うことも明かされた。最終的なルールや契約体重は最終調整するという。

 しかも今大会は、当日の午後8時より午後9時54分の約2時間、フジテレビ系列での全国中継が決定。RIZINにおけるゴールデンタイムでの放送は今年初となる。

「他局の番組名は言いませんけど、大概強い裏番組が並んでいますので、世間との勝負です。よくアントニオ猪木さんの時代から叫ばれるように、格闘技・プロレス界がどう世間と勝負していくか。これはRIZINが旗揚げした時からのテーマ」

 声高にそう叫ぶのは、会見に登壇した主催者であるRIZINの榊原信行CEOである。

「(格闘技・プロレスという)村社会を超えて、その先に行けるか。そうしないとプロの格闘技の産業は発展・成長はないと思っています。他のメジャースポーツに負けないくらい、格闘技の魅力を、リングに上がる選手たちは世間と勝負してほしい」

 そして、「こいつ凄え、格闘技凄いじゃんと思われるくらい、広く多くの国民から勝負するチャンスと捉えて(ファイターには)勝負してほしい」と続けた。

 なぜ、榊原CEOはそこまで言うのか。

 本来であれば、今年初のゴールデンタイム中継を考えると、これをチャンスに思えるファイターが我先にと手をあげて然るべきだろう。にもかかわらず、「準備が整っていないとか眠たいことは聞きたくない」(榊原CEO)とコメントしていることから察するに、なかなか腰が上がるファイターが少ないようにも思える。

 理由はいくつか推測される。当然、コロナ禍にあること。そしてRIZINの場合、7月には活動継続クラファン(クラウドファンディング)を立ち上げたことからもわかる通り、決して潤沢な資金があるわけではないことによる、ファイターへのギャラの問題にも関わってくるのではないか。

 それでも、榊原CEOはファイターに呼びかける。

「率先してリングに上がって、このチャンスに名乗りをあげないと。今の状況からすると、もっと熱いメッセージがファンや僕らにも届いていいかなと。世間と勝負してやるっていう選手には名乗りをあげてほしい」

 例年通りならば、大みそかには今年もフジテレビでの中継が実施されるが、その前に、少しでもRIZINの存在を世間に知らしめる必要がある。

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