研ナオコ、主演映画のクラファンに「ギャラの10倍」支援 監督驚き「金払って映画出てる」

歌手の研ナオコ(71)が12日、MBSラジオ『ヤマヒロのぴかッとモーニング』(月~金曜午前8時)に出演。風俗嬢(中尾有伽)に介護されることになった認知症の祖母を演じたダブル主演映画『うぉっしゅ』(上映中)を、岡崎育之介監督(31)とともにPRした。

研ナオコ【写真:ENCOUNT編集部】
研ナオコ【写真:ENCOUNT編集部】

MBSラジオ『ヤマヒロのぴかッとモーニング』

 歌手の研ナオコ(71)が12日、MBSラジオ『ヤマヒロのぴかッとモーニング』(月~金曜午前8時)に出演。風俗嬢(中尾有伽)に介護されることになった認知症の祖母を演じたダブル主演映画『うぉっしゅ』(上映中)を、岡崎育之介監督(31)とともにPRした。

 資金が豊富ではなく、クラウドファンディングで実現した今作。研は「現場は大変でしたよ、やっぱり彼(岡崎監督)は。監督として段取りもあるし、本当に人数少ない中でやってたんで。お金(製作費)もないし」と言うと、パーソナリティーを務める元関西テレビでフリーの山本浩之アナウンサーは「お金がね。クラウドファンディングっていうのはいいアイデアですね」とコメント。研は「いいアイデアでしょ?」と返すと、「ウチも助けてあげようって、ギャラの10倍ぐらい出しましたね」と告白した。

 ジョークと思ってヤマヒロアナらが笑う中、岡崎監督は「これ冗談っぽいじゃないですか。本当なんですよ」と明かすと、ヤマヒロアナは「えっ、ウソっ!」と仰天。研が「はい」と認め、岡崎監督は「研さんにお支払いさせていただいたギャラの何倍もの額をクラウドファンディングに。急に『研ナオコ』っていうアカウントで入って来て」と説明。

 岡崎監督は「だから、研ナオコ、金払って映画出てるんですよ」と衝撃の事実を打ち明けた。研は「冗談じゃないですよ。冷静に考えたら」と口にして笑わせた。ヤマヒロアナが「冗談じゃないですよ、ホントに。本当にそんなことしたんですか?」と確認すると、研は「はい、もちろん」と即答。ヤマヒロアナから「それを受け入れたんですか?」と聞かれた岡崎監督は「受け入れたっていうか、入って来たんで。『やった~!』と思って使いました」と振り返った。

 MBSの古川圭子アナは「クラウドファンディングって見返りがあったりするじゃないですか。(研に対して)何かあるんですか?」と質問。岡崎監督が「それはこれから一生かけて見返りを返して行こうと」と返すと、研は「こっち側としては見返りなんか1個もいらないんです。見返りを求めちゃいけないんです、すべて」と“男前”な発言をした。

 岡崎監督は「ジメッとしたテーマの物語を楽しくポップなエンタメ作品にしたい」と研へのオファー理由を明かした。研は「認知症役ってやったことないので、やってみたいなってのはあったんですけど。知らない監督だし『お金(製作費)がない』っていう。別にお金の問題じゃない」と振り返りつつ、唯一の出演条件として「妥協すんなら出ません(って)」と伝えたという。「研ナオコだからって特別扱いしてないでくれ。『1回でハイ、OKじゃなくて、自分が納得いくまでちゃんと撮ってくれるんだったら出ます』」と思いを示したとした。

 芸能生活55周年の大御所の反応に、岡崎監督は「普通だったら断られます。まずこんな小さな映画。僕も無名です。断られるか、よくて『出てやってもいいけど、ちゃんと気ぃ遣って態勢整えるんだったらいいよ』って言われるかなと思ってお返事待ってたら、真逆の『妥協するんだったら出ない。気ぃ遣って遠慮するんだったら私は出ません。本気でいいものを目指すなら出ます』って言われて」と決意に感激。

「そんなこと言われたらもう望むところです」と気合を入れ、撮影では「しっかりと一生懸命、演出をつけて。何テイクも重ねて、研さんに文句ないよう(演出を)つけ続けたら、『もう疲れたよ』ってずっと愚痴ってました」とオチをつけて回想。研は「一応ね、疲れますから」と笑った。ロケ地は岡崎監督の母方の祖父・永六輔さんの別荘という。

 ※岡崎育之介監督の「崎」の正式表記はたつさき。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください