二階堂ふみ、初めて見た野生の象の群れに感動「美しい」 脅威も告白「これ潰されるかも」
俳優の佐々木蔵之介と二階堂ふみが、テレビ東京系で3月9日に放送される『テレビ東京開局60周年特別企画 JAPANプロジェクト第4弾 未来を創れ!若きプロフェッショナル ニッポンの挑戦者たち』(午後8時50分)の取材会に出席。佐々木と二階堂が、2024年に行った海外での現地取材を振り返った。

佐々木蔵之介は北極圏の「人間が現在住んでいる最北端の町」を振り返る
俳優の佐々木蔵之介と二階堂ふみが、テレビ東京系で3月9日に放送される『テレビ東京開局60周年特別企画 JAPANプロジェクト第4弾 未来を創れ!若きプロフェッショナル ニッポンの挑戦者たち』(午後8時50分)の取材会に出席。佐々木と二階堂が、2024年に行った海外での現地取材を振り返った。
同番組は、テレビ東京で2024年に3回放送された『JAPANプロジェクト』の第4弾。佐々木と二階堂がナビゲーターを務める。フィクションのドラマパートと、新撮のドキュメントパートで構成。日本の知られざる挑戦者から、未来を照らす“再興”のヒントを探る。
第1弾では「日本の食」「ものづくり」に光を当て、第2弾では「海と大地を救う挑戦者」に注目。二階堂がアフリカ・ケニアを初訪問し、野生動物の躍動をリアルに感じた。さらに第3弾は、佐々木が北極圏のスピッツベルゲン島に向かい、現代版「ノアの方舟」と呼ばれる世界種子貯蔵庫の謎を追った。
シリーズ最終章となる今回は、“希望の種”を求めて2人が再び現代にやってくる。ドキュメントパートでは、日本の未来を作る「若き力」に注目。世界が熱狂する JAPAN コンテンツ『ウルトラマン』の舞台裏や、起業家を目指し全国から“希望の種”が集まってくる学校の挑戦などを紹介。さらには売上高470億円に迫るテンポスホールディングスの“破天荒社長”が仕掛けた後継者レースの現場にも密着。創業130年を超えるかまぼこ店を継いだ“素人社長”との対談から「挑戦のヒント」を見出す。
第2弾でケニアを訪問した二階堂は、以前から「アフリカのサファリに行きたい」と思っていたという。「もともとアニマルウェルフェアや、アニマルライツにすごく興味があって」と明かした。
念願かなっての渡航では初めて野生の象の群れを見たといい、「『こんなに美しい生き物が世の中にいるんだ』と感動して。本当にずっと見ていられる」と当時の興奮を振り返った。「それと同時に、とても怖くて。『怖い』という感覚を感じられたことが私にとって一番いい学びになった」という。
「人間の経済を優先するような生活体系がどんどん増えていく中で、自然環境が破壊されたり、生物の多様性が失われたりしている。日本は未だに象牙の取引が行われている国でもあるので、そこの罪の意識みたいのもありました」と自身の思いを語り、「ただ、現地のそこに住んでいる方々が肌で感じている“動物の脅威”みたいなものは、外から見ている視点では感じられないことだった」と学びを得たという。
「そこに住んでいる方々が、野生で生きる動物たちにリスペクト・敬意を持ちながら、どう共存していくのか。生活の中でいろいろ取り入れていらっしゃったのが印象的でした。外からキレイごとはたくさん言えるけど、中に入って感じることは多いにあるなと、改めて学びになりました」と語った。
目の前で見た象の群れには脅威を感じたといい、「本当に、『あ、これ潰されるかも』と感じて。レンジャーの方もいらっしゃるんですけど、ドライバーの方は象が追いかけてきた時にいつでも逃げられるような体勢を常に取っていて」と危険と隣り合わせだったと明かした。「とても美しいし感動するし、キレイと思うけど、近くで見れば見るほどとても怖くて。潰されたら一発で終わりなので、“何か(武器を)持っている”という状態で初めて、人間は同じ力を持つ。自分より遥かに大きい生き物のパワーに圧倒され、いろいろ思うことや学び直すところがありました」と語った。
第3弾でノルウェーのスピッツベルゲン島へ向かった佐々木は、「北極圏の、“人間が現在住んでいる最北端の町”に行かせていただきました。日本から行くにはすごい距離で、ほぼ丸1日かかり、オスロに着いてから、さらに3時間近くかかる」と、その距離に驚いたという。「着いた空港は、滑走路だけは雪がないけれど、他は全部雪。町には信号がひとつもない。一日中、白夜で曇天。ずっと静かでした」と振り返った。
「地球環境が激変したのを肌で感じていらっしゃる現地の方にお会いできて、体験した人たちの“生の声”を聞けたというのは、僕の中では貴重でした。あまりにも大きすぎる自然に、“抗う”というよりも、『受け入れて寄り添いながら共存していく』という考えでいらっしゃる。批判だけ言うのではなくて、『どうするのがいいのか、それでもやっていかなきゃいけない』ということまで考えてらっしゃるのを感じましたね」と語った。
