「これは見たことない」思わず二度見の“鉄オタ改造”愛車 意外にも「Amazonで買えますよ」

偶然目にした愛好家が、「これはすごいですね。見たことない」と言葉を失った。人気コンパクトカー、スズキ・スイフトのオーナーが集まるカーミーティングで、約100台の中でも圧倒的な独自オーラを放った1台がある。ダッシュボードには、まるで電車の案内表示のような電光掲示板が。しかも、オレンジと緑の印象的なツートンカラーに塗られている。言われてみれば、どこかで見たことがあるようなカラーリングだ。オーナーはやっぱり、“鉄オタ”だった。

まさかの“国鉄カラー”のスイフト【写真:ENCOUNT編集部】
まさかの“国鉄カラー”のスイフト【写真:ENCOUNT編集部】

湘南色には“いつかはクラウン”の夢も

 偶然目にした愛好家が、「これはすごいですね。見たことない」と言葉を失った。人気コンパクトカー、スズキ・スイフトのオーナーが集まるカーミーティングで、約100台の中でも圧倒的な独自オーラを放った1台がある。ダッシュボードには、まるで電車の案内表示のような電光掲示板が。しかも、オレンジと緑の印象的なツートンカラーに塗られている。言われてみれば、どこかで見たことがあるようなカラーリングだ。オーナーはやっぱり、“鉄オタ”だった。

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 昨年10月に新車で購入したという現行のスイフト。思わず二度見してしまうような独特な風貌だ。

 ダッシュボードに置かれた電光掲示板には「各駅停車」の表示と共に、日付と時刻が示されている。そうかと思えば、駅でよく見かける文字デザインで「普通 東雲行」、さらにロゴマーク入りで「A PIT AUTOBACS SHINONOME」の文字も映し出される。

 今回のカーミーティングが行われたのは、東京・江東区の「A PIT オートバックス東雲」。そう、開催場所に合わせた、オーナーの小粋な演出なのだ。

 もう1つ気になるのが、車内に飾られた鉄道模型。ミニチュアの列車が往来し、世界観を醸し出している。

 このツートンカラー。もしや東海道本線の色? と思って聞いてみると、男性オーナーは「そうです。もともとオレンジの車体だったので、緑色のラッピングを施しました」とのこと。いわゆる国鉄の「湘南色」だったのだ。

 33歳の男性オーナー。トラック運転手としてハンドルを握り、建築資材などの運搬業務に携わっている。スズキ・クロスビーから乗り替え、「燃費が良くて楽しいクルマ」のスイフトを愛車に選んだという。ちなみに、7年前から、クロスビーも「湘南色」に染めていたというから徹底している。

 生まれつきの鉄道愛好家でもあり、「乗り鉄です。北海道から九州まで、いろいろな鉄道に乗ってきました」。鉄道模型も32台のコレクションを誇っているという。

 懐かしの“国鉄カラー”もさることながら、この電光掲示板も非常にユニーク。こんな興味深い小道具はどこから入手したのか? 「Amazonで買えますよ。スマホと連動させて、ドット絵を出力する仕組みです。1万5000円ぐらいかな」とサラリと答えた。普段の運転時はしまっており、イベントのパフォーマンス用とのことだ。

 鉄道と自動車の趣味はどんなところが共通しているのか。「身近にあるもので大きな乗り物。切符1枚で乗れる、そこに鉄道の喜びを感じています。自動車には、それに近いものがあると思っています」と教えてくれた。

 愛車での遠征も満喫。この春には「オレンジ色のクルマだけを集めたカーミーティング」に参加するために、滋賀までドライブを予定しているといい、なんとも風流だ。

 実はすごい内装のこだわりも。「グリーン車をイメージしています。ヘッドレストに白い布をあしらって、雰囲気を出しています」。ホイールの塗装など細部まで統一感が出されていて、よく見ると、車体後部にはグリーン車の“四つ葉のマーク”が貼られているではないか。

「人を楽しませる。これも自分にとっての喜びです」。笑顔になれるびっくりが詰まったスイフト号。ちなみに、オレンジと緑のカラーリングでは“いつかはクラウン”も夢見ているといい、「タクシーのベース車両にもなっている、クラウン コンフォートにも乗ってみたいですね」と声を弾ませた。

次のページへ (2/2) 【写真】“鉄オタ”仕様になったまさかの愛車
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