俳優で声優の津田健次郎が14日、TBS系『A-Studio＋』（金曜午後11時）に出演。2016年に他界した演出家・蜷川幸雄さんとの思い出を振り返った。

　数々のドラマや映画、アニメに携わる津田は現在、53歳。20代は「まったく食えてなかった。ずっとバイトしていた」そうだが、「辞めたいと思ったことは、不思議と一度もない」という。そんな若手時代、蜷川さんの舞台に「ガヤ」として出演。津田は「強烈でしたね。めちゃくちゃおもしろかったですね」とし、「やっぱり口が悪いんですよ」と笑った。

　続けて、津田はある日の稽古を回想した。「某タレントさんが1回、テレビ（ドラマ）をやられて戻ってこられた」そうで、そのタレントに対して蜷川さんは「だからお前、テレビなんてやってるから、つまんねぇ役者になるんだよ！」と発言。津田は「いや、いや、いや、いや。ダメでしょう。そっちはそっちで大事なお仕事だし、とてもすてきなお仕事なんで……」と感じたものの、見ると蜷川さんは「ニヤニヤしていた」そうで、「あえて言ってらっしゃるんですね。もちろん、そういうリスペクトは心にあるんですけど、あえてあおる。で、その役者さんを『ガー』って言うことによって、稽古場全体がピってなる」「キュートな巨匠でしたね」としみじみ語った。