77歳・近藤光史アナ、横紋筋融解症で12kg減 番組復帰で症状明かす「立とうと思ったら、立つ力がない」
フリーアナウンサーの近藤光史(77)が13日、パーソナリティーを務めるMBSラジオ『こんちはコンちゃんお昼ですよ!』(月~金曜正午)に復帰した。昨年12月19日から休演し、今月6日の放送で筋肉が溶ける『横紋筋融解症』のため、入院していると発表されていた。
MBSラジオ『こんちはコンちゃんお昼ですよ!』
フリーアナウンサーの近藤光史(77)が13日、パーソナリティーを務めるMBSラジオ『こんちはコンちゃんお昼ですよ!』(月~金曜正午)に復帰した。昨年12月19日から休演し、今月6日の放送で筋肉が溶ける『横紋筋融解症』のため、入院していると発表されていた。
「こんちはコンちゃん!」という元気なタイトルコールで復帰した。1か月弱、休んでいた近藤が復帰した。「ごぶさたいたしました。あけましておめでとうございます。“メリークリスマス”も言うてなかったんや。えべっさん(十日戎)も終わってしまったし。年末年始の一番ワッとしたところをすっかり欠席してしまいまして、ごめんなさい。生の近藤でございます」とあいさついた。
同局・上田悦子アナウンサーから「声も全然、変わってはりませんね」と言われると、「声は別に支障のあること何もしてませんからね」と返答。上田アナが「ちょっとやせはりましたが」と言うと、近藤は「ありがとう」と言い、体重が12キロ減ったことを明かした。
「普通に立とうと思ったら、立つ力がない」という症状が出たといい、「自分が思ったときに立ったり座ったりできないのは恐ろしいですよ。分かってるのにカベからずり落ちたり。手は(力が)あるんですけど、足の力がなくて、手だけではそんなに力がない」と振り返った。「単体の症状じゃない」といい、発熱に加えて、うわごとを繰り返したという。「“オレはいま何をやってんねやろう”とかね。ときどき正気に戻って“ここはどこなんや?”とか。“オレ、どこにおんねん”とか」と告白した。
12月18日の夜から不調になり、翌朝にどうにもならなくなり、番組プロデューサーらに知らせて病院へ行ったという。放送序盤で「大事な言葉が抜けんねん」と発するなど、完全復調はしていない様子だった。「一番怖いのはね、“ここはどこや”言うたら怖いよ。妄想、現実、熱の影響が一緒になって来るから、まるで地獄の入り口にほっぽらかしにされたような。真っ暗やしね」と明かした。
上田アナが「こうやってしゃべってはるい、ちょっとずつでも歩けるようになりはったし」と回復の様子を伝えると、近藤は「最初から比べたらね。(病院で)“明日の夕方にでも調べましょうかって言うてたら、また違うことになってたかもね”と先生も言うてはったしね。“救急は救急でそれなりの値打ちはあるということですよ”って」と説明。普段、通っている病院といい「みんなが心配してくれて、世話してくれたから、みんなの気持ちの支えもあって、復帰が早かったとも言えるんですよね」と口にした。
上田アナが「この近藤さんが食欲がない時期があったというね」と話すと、「食べたくないというより、食べようという意志が浮かんでこないんです。ほかのもんは全然食べられへんのですよ。固形物とかは食べられへんかって、3、4日前に“欲しいなあ”って思ったのが(大好物の)スイカ」と打ち明けた。関係者にカップ入りのカットスイカを買ってきてもらったとし、「食べた最初の一つはほんっとにうまかった。それが(入院後)自分が食べ物と意識して、欲しいと思った最初の食べ物。生きるための欲望」と語った。
近藤は「(カップの)半分ぐらいまでいったらおなかいっぱいになるねん。でも“おいしいなあ、うまいなあやっぱりスイカやなあ”と思って。メロンもついでに買うてきてもらった。メロンも好きなんですよ。だけどの時食べたメロンとスイカではスイカの方が勝ちやね」と話した。
この日の1時間の生放送に関してはスタッフの会議の末、出演が決定。「まだ心配しながら見てくれてる」という近藤は、前身番組が2000年にスタートした「こんちは―」について「そらね、皆さん、ほとんど毎日3時間、月曜日から金曜日まで5日間、それを25年続けてるわけですから。その間、ついてくれてるスタッフは何人も変わってるんですけれども、みんな同じ気持ちでおってくれてるから。こんなとき、助けてもらってる感じがしますね」と周囲へ感謝した。
トイレ時間を短縮するために車いすに座って話していると明かした近藤は「なかなか不自由です。こういう生活はホントに不自由ですよ」と本音も吐露した。リスナーからは復帰を祝福するメッセージが多数寄せられ、近藤は「できるだけさりげなくと思ってさりげなくきたつもりなんですけど、メールの最初の1枚から目頭が熱くなってですね。ホントに皆さんに応援してもらってるんだなと思います」と感激していた。