レバノン大爆発で揺れる中東、専門家が分析 逃亡のゴーン被告は「負傷などはしていない」

4日放送のニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(毎週月曜~金曜、午前6時~)で、飯田浩司がレバノン・ベイルートで発生した大規模爆発事故に関して、中東の専門家である国際政治学者の高橋和夫氏と電話を繋ぎ、状況を分析した。

飯田浩司のOK! Cozy up!【写真:(C)ニッポン放送】
飯田浩司のOK! Cozy up!【写真:(C)ニッポン放送】

高橋氏は事故と分析「町1つを吹き飛ばすのは規模があまりにも大きすぎ」

 4日放送のニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(毎週月曜~金曜、午前6時~)で、飯田浩司がレバノン・ベイルートで発生した大規模爆発事故に関して、中東の専門家である国際政治学者の高橋和夫氏と電話を繋ぎ、状況を分析した。

 番組冒頭でテロか事故かについて聞かれた高橋氏は「私も一瞬テロだろうと思いました。ただ、町1つを吹き飛ばすのは規模があまりにも大きすぎて、これは事故だろうと思いました」と分析。

 事故の原因については「最初におそらく花火工場だと伝えられましたから、花火が燃えはじめて、そのそばに置かれていた爆発物が発火したということなんですね。爆発物は、もう6年前から置いてあって、担当の人は危ないから、なんとかしようと、当局に何回も訴えていたのに、なんにもしてくれなかったそうです。国民の怒りは今、政治指導層に向いてますね」と話し、レバノンの情勢について解説した。

 さらに「そもそも経済が悪い。そこへきて新型コロナウイルスの問題がきてますます悪くなって、その中でこの事件。さらに宗教的にもキリスト教やイスラム教など18の宗教・宗派が混在していてそれぞれのコミュニティーが力を持っている。力の強い中央国家というよりは、幕末の江戸幕府みたいなもので、薩摩藩も、長州藩もいるようなイメージ。さらに、それぞれが、イスラエルやシリア、トルコなど外国と結びついて入ってきて、草刈場になっているという印象」と話し、レバノンの政情がますます悪くなるのではとの見方を示した。

 最後にレバノン・ベイルートに逃亡中のカルロス・ゴーン容疑者については「家に被害はあったようですが、いいところに住んでいたので負傷などはしていないようです。レバノンは貧富の差が激しいので」と語り、話を締めくくった。

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