市川染五郎、父・松本幸四郎の会話は“主語”がない 日常生活で一緒も慣れず「通訳がほしい」
歌舞伎俳優の松本幸四郎、尾上松也、坂東彌十郎、坂東新悟、中村時蔵、市川染五郎、尾上右近らが29日、東京・中央区の新橋演舞場で行われた歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』公開舞台稽古と囲み取材に出席。染五郎が父・幸四郎との“日常会話”について語った。
尾上松也「幸四郎さんと会話していると、海外に行っても怖くない」
歌舞伎俳優の松本幸四郎、尾上松也、坂東彌十郎、坂東新悟、中村時蔵、市川染五郎、尾上右近らが29日、東京・中央区の新橋演舞場で行われた歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』公開舞台稽古と囲み取材に出席。染五郎が父・幸四郎との“日常会話”について語った。
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9月に行われた同作の制作発表会見の場で、松也が幸四郎のこと“主語なし鬼”と例え、幸四郎との会話を理解するのが難しい様子を明かしていた。染五郎も父との会話について、「主語がないですね。困ってますね。これだけ日常生活を共にしていても、慣れないんです。通訳がほしいです」と明かし、笑いを誘った。
松也は「長いことご一緒していますので、通訳がなくても言語が通じるようになりました」と幸四郎の会話も進化していることを明かし、「やっぱり言葉じゃないな。気持ちって伝わりますね」とフォロー。「幸四郎さんと会話していると、海外に行っても怖くない。英語が話せなくても大丈夫(笑)」と語った。
『朧の森に棲む鬼』は、松竹と劇団☆新感線がタッグを組んだ『Inouekabuki Shochiku-Mix』シリーズのオリジナル作品として制作され、2007年に初演された作品。シェイクスピアの名作『リチャード三世』を下敷きに、源頼光による大江山の「酒呑童子伝説」をモチーフに、嘘と欲望に支配される男の栄光と破滅の物語を描く。初演時は幸四郎(当時は市川染五郎)が主人公・ライを演じた。今回は歌舞伎の新たなるステージとして銘打った“歌舞伎NEXT”として蘇り、歌舞伎ならではの趣向を凝らした演出や音楽で創り上げる。幸四郎と松也が主人公のライとエイアン国の武将の一人・サダミツの2役をダブルキャストで勤め、「究極の悪」を体現するライと、ライと対峙する四天王であるサダミツの役柄を演じ分ける。