友近&近藤春菜、強烈キャラが世間にウケた理由 計算された“裏設定”「夫婦ではない」
「オレだよ」「アタシだよ」。永遠とこの掛け合いでマウントを取り合い続ける「徳川徳男・徳子」は、お笑い芸人の友近とハリセンボン・近藤春菜による人気キャラクターだ。そんな2人が、セレクトショップ・Cosme Kitchenが21日から27日まで開催するイベント「THE ORGANIC DAYS」のPRを務める“2代目ミューズ”に就任した。このたび、ENCOUNTのインタビューに応じ、就任の意気込みや結成秘話などを明かした。
徳川徳男・徳子としてイベント「THE ORGANIC DAYS」の“2代目ミューズ”に就任
「オレだよ」「アタシだよ」。永遠とこの掛け合いでマウントを取り合い続ける「徳川徳男・徳子」は、お笑い芸人の友近とハリセンボン・近藤春菜による人気キャラクターだ。そんな2人が、セレクトショップ・Cosme Kitchenが21日から27日まで開催するイベント「THE ORGANIC DAYS」のPRを務める“2代目ミューズ”に就任した。このたび、ENCOUNTのインタビューに応じ、就任の意気込みや結成秘話などを明かした。(取材・文=中村彰洋)
――徳川徳男・徳子としてのミューズ就任となりましたが、オファーを受けた感想を教えてください。
近藤「まさかのCosme Kitchenさんでした。センスあるなって思いましたね(笑)。うれしかったです」
友近「若い子がまねしてくれているのも大きかったかもしれないですね。徳男・徳子のキャラクターは、『自分でもできるかも』と思ってもらいやすいみたいです。きっとCosme Kitchenさんの中にこのネタが好きな人がいたんでしょうね(笑)」
――徳男・徳子にオーガニックのイメージがあまりなかったのですが、そのあたりはいかがでしょうか。
近藤「でも、徳男・徳子も『俺がオーガニック始めた』と言い出しますよね(笑)」
友近「なんでも『自分たちが』だからね(笑)」
近藤「だから、徳男・徳子としては、『やっと気づいたか』みたいな温度感だと思います」
友近「どんな案件でもいけるんやと思います」
――徳川徳男・徳子の誕生はいつごろだったのでしょうか。
近藤「友近さんの単独ライブに私がゲストで出させていただいた時に生まれたキャラクターですね」
友近「2016年とかだったかな? そこから徐々にゴールデン帯の番組でネタをやらせてもらったりして、皆さん知っていただけた形ですね」
――長い期間をかけて、人気キャラクターになりましたね。
友近「自分たちが面白いと思ってやっているので、自分たちでも飽きることなく、きゃっきゃ言いながら、毎回やっていたのでそれが伝わっているのかもしれないですね!」
近藤「単独ライブのネタの1つとしてやらせてもらったことが始まりでしたが、2022年には徳川徳男・徳子だけで全国ライブツアーができたこともうれしかったですね。今回のオファーも『このキャラクターで』ということで、視聴者の皆さんがそういう流れを作ってくれた部分もあるので、そこはありがたいです」
――2人の掛け合いはアドリブも多いかと思いますが、お互いの言葉に笑っちゃいませんか?
近藤「私はとにかく笑っちゃいますね。もちろん見てくれている人たちに向けてやっていますが、友近さんを笑わせたい気持ちがあるんです。お互いそういった気持ちですよね」
友近「分かります、分かります」
近藤「なので、相手が笑ってくれたらうれしいみたいな(笑)。笑っちゃいけないんですけど、笑っちゃいますよね」
友近「やっていて気持ちがいいんですよ。『うわ、こんな切り返ししてきた!』って(笑)」
簡単にまねできそうで、実は難しい…「できそうでできない(笑)」
――癖のある容姿とキャラクターですが、お茶の間から人気を集めた理由はどういった部分だと思いますか。
友近「普段の会話でも、『このラーメンやったら、あと10杯食べられる』『私だったら20杯食べられる』とか、子どもの小競り合いみたいな経験を1度はしたことあるんじゃないかなと思います。そんなマウントの取り合いを、そんなはずがない2人が永遠にやっているのは面白いですよね」
近藤「どこかで見たことある感じですよね。近所に『これは自分が作ったんだ』とか言っている人いるよなという共感もあると思います。“あなたの街にも徳男・徳子はいますよ”みたいなところが刺さっているのかなと思います」
――徳男さんの容姿はなぜここまで“クセ強”な形になったのでしょうか。
近藤「このネタをやるとなった時、徳男さんは私の中では紳士的で、意識が高い人だというイメージがあったんです。ちょっと崩れているけど、『ちゃんと自分はスーツを着る人間なんだ』っていうプライドがあるんだと思っています」
――徳男・徳子の関係性はどういったものになるのでしょうか。
友近「公園で出会ってるんだと思います。夫婦とかではないです」
近藤「『徳川徳男・徳子』というのも、そう呼ばれているだけで、本当の名前は分からないんです(笑)。『俺が徳川家の末裔だ』ってところからきてるので、夫婦とかでもなく、ただの仲良しです」
友近「『私も末裔だよ』ってことです(笑)」
近藤「マウントは取り合うけど、お互いのことを思い合っているし、心配もしてる。なくてはならない存在で、1人になると急に寂しくもなったりする。見ている人に愛おしく思ってもらえるような、甘酸っぱい一面もあります(笑)」
――まさに阿吽の呼吸ですが、これはお2人の関係性があるからこそですね。
友近「本当にそうやと思います。お笑いのツボもそうですし、(近藤は)物知りなので、私が古いことを言っても、知っているという安心感があります」
近藤「ありがたいことに、徳男・徳子のネタが好きで、『一緒にやりたい』と言ってくださる方もいるのですが、ちょっと違う感じになっちゃうんですよね。やっぱり友近さんだから、どんどん広がっていくんですよね」
友近「できそうでできない(笑)」
近藤「先輩後輩ではありますが、仲良くしてもらっているお友達のようなところから生まれるものなんだろうなと思います」
――すでに約8年続けられていますが、今後もできる限りは徳男・徳子を続けるつもりですか?
友近「そうですね。作ったキャラというものは持続させて、ずっと育てたいんです」
近藤「友近さんは、珍しいタイプの芸人さんですよね。水谷千重子さんや西尾一男さんだけでライブとかリサイタルをやられるってなかなかできることじゃないです。自分もそういうキャラを芸人人生の中で見つけることができたのはうれしいです」
――賞レースへの挑戦は考えたことはないのでしょうか。
友近&近藤「あぁ~」
友近「賞レースというか特番とかでネタをやらせてもらいたいなとは思ったりはしますね」
近藤「ネタをやらせてもらえる機会がある時には、(友近が)『徳男・徳子でやらない?』と声掛けてくれたりしますね。でも、賞レースとは考えてなかったですね」
友近「『キングオブコント』とかは面白いかもしれないですね(笑)」
徳川徳男・徳子としての掛け合いも披露
インタビューの最後に2人は、徳川徳男・徳子として息の合った“マウント合戦”を繰り広げた。
徳子「化粧品のコスメにキッチンを組み合わせたのは世界で初。それはアタシがCosme Kitchenの社長にこのワードを組み合わせて、Cosme Kitchenって名前にしろって言ったんだよ」
徳男「オレ。オレがそういうことやるなら、ENCOUNTに取材にこいっつったの」
徳子「アタシだよ。でも取材の時は、ずっと徳男と徳子ではしゃべらないから、それをうまいこと文字起こししろよって言ったの」
徳男「オレだよ。記事にする時にライターが困るぞって。これをどうやって記事にすればいいんだよってなるぞって。だから、髪の毛の長いライターを連れてこいっつったんだよ」
徳子「アタシ。髪の毛の長いやつっていうのは、サブカル的なとこもあるし、何かスパイスある記事を書けるやつが多いから、髪の長さで全てを判断しろって言ったの」
徳男「オレだよ。Cosme Kitchenにも全部任せろっつったの。このイベントは成功するから、みんなに刺さるから大丈夫だっつったの」
徳子「アタシだよ。自分を信じなきゃ誰を信じるんだって言ったんだよ」
徳男「オレだよ」
徳子「人の意見に左右されるなって言ったんだよ」
徳男「オレだよ。自分を愛さなければ……」
徳男&徳子「(声をそろえて)人を愛せないだろっつったんだよ」
徳子「アタシが言ったんだよ」
徳男「埒あかねぇよ! ……これを記事にしてください(笑)」
「THE ORGANIC DAYS」は、「ナチュラル&オーガニック=難しい」ではなく、自分らしく楽しむ選択の1つとして取り入れてほしい、そんな想いから生まれた日本最大級のオーガニックの祭典。ここでしか手に入らない限定キットや2000点以上のアイテムが対象となる10%OFF、最大25%のポイントバックなどコンテンツ盛りだくさんで開催される。
オンラインでは、11月21日午後6時から27日午後11時59分までCosme Kitchen公式ウェブストアにて開催。また、22日から27日まで、Cosme Kitchen ルミネ新宿1店、名古屋パルコ店、阪急三番街店、福岡パルコ店の4店舗でも開催される。