世界的建築家・安藤忠雄が語る“次世代への言葉”とは―78歳の情熱に4K映像で密着
世界的建築家・安藤忠雄の「次世代への想い」に密着、4K映像で制作したドキュメンタリー番組「安藤忠雄 次世代へ告ぐ」(関西テレビ、関西ローカル)が、8月1日午前10時25分から放送される。
8月1日、関西テレビで放送 4K映像のドキュメンタリー番組「安藤忠雄 次世代へ告ぐ」
世界的建築家・安藤忠雄の「次世代への想い」に密着、4K映像で制作したドキュメンタリー番組「安藤忠雄 次世代へ告ぐ」(関西テレビ、関西ローカル)が、8月1日午前10時25分から放送される。
大学や専門学校には行かず独学で建築を学んだ安藤。のちに教授として東京大学に招かれるが、当時を振り返り、「生きることと偏差値は別」と語る。“世界のANDO”と呼ばれるようになった安藤は、意外にも幼稚園、小中学校など多くの“子どものための施設”を作っている。根底には、日本の子どもたちの未来に対する憂慮がある。「過保護にした犬、自然に放したらどうなります? 生きていかれへん。その状態なんですよ、今は」。そうした子どもが生き抜く力を身に付けるために何ができるのか、安藤は考え続けている。
ここ数年、安藤は子どもが本と出合うための施設作りの計画を進めている。「こども本の森 中之島」もその一つだ。番組は建設の初期段階から、新型コロナウイルスの影響で延期されたオープンまでの裏側に密着。“子ども”と“本”に込めた思いを描く。
さらに、カメラは「安藤忠雄建築研究所」にも入る。安藤に憧れ事務所の門戸を叩いた若者たちは、多くが有名大学出身のエリート。78歳にしてエネルギーの塊のような安藤は、若者に「リアリティーがない」「生命力がない」といい、この社会を生き抜くためには肉体的な強さだけではなく、「知的体力」が必要だと語る。そのためには、いま何をすべきか、彼らを目の前にして「さあ、どうする?」と鋭い口調で問いかける。また元プロボクサーである安藤の、貴重な現在のボクシングシーンも収録している。
番組は、安藤がこれまで手がけてきた「次世代のための」建築を4Kカメラで撮影。建築に込めた安藤の思いと、自身がどのように「知的体力」を蓄えてきたのか、その歩みを伝える。次世代を担う若者、子育て世代、日本の未来を考える人たちに、ANDOが告ぐ言葉とは――。
■安藤忠雄氏のコメント
「子どもたちが元気に走り回り、豊かな感性を育むことができるような場所づくりに長年にわたり、取り組んできました。ぜひご覧ください」