滝藤賢一、初ラジオドラマで東野絢香とW主演「新人のつもりでやらせていただきました」

俳優・滝藤賢一と東野絢香がNHK-FMの特集オーディオドラマ『うつくしい靴』(12月21日午後10時)でダブル主演を務めることが、6日にNHKから発表された。2人ともラジオドラマ初出演だという。

柊大和を演じる滝藤賢一【写真:(C)NHK】
柊大和を演じる滝藤賢一【写真:(C)NHK】

12月21日にNHK-FMの特集オーディオドラマ『うつくしい靴』が放送

 俳優・滝藤賢一と東野絢香がNHK-FMの特集オーディオドラマ『うつくしい靴』(12月21日午後10時)でダブル主演を務めることが、6日にNHKから発表された。2人ともラジオドラマ初出演だという。

 作品はスニーカーの真贋鑑定に絶対の自信を持つ柊大和(滝藤賢一)と天才革靴職人の冬月歩稀(東野絢香)を主軸に描く、ものづくりにおける「本物」の意味を問い直すサスペンスフル・ヒューマンドラマ。柊は本物より美しい偽物に心奪われ、その後、ある葛藤を抱える歩稀と出会い対峙する。

 滝藤は「初めてのオーディオドラマでしたので、新人のつもりでやらせていただきました。声だけで表現することは、未知の世界で不安でしたが、監督はじめスタッフの皆様、そして、東野さんはじめ共演者の皆様から刺激を受けまくり、楽しく臨ませていただきました。自分のやりたいこと、夢と真剣に向き合っている人なら、誰もが直面するようなセリフやシーンの連続です。私も脚本にいたく共感し、うなりました。まさに私も真っただ中です。この苦しさ、葛藤は自分だけではないのだと知り、心が少し軽くなりました。少しでも多くの方に『うつくしい靴』を聞いていただきたい。今はそんな思いであります」とコメントした。

 また、東野は「人生で初めてラジオドラマに参加させていただきました。家を出た時と同じ着慣れた服に包まれたまま収録が始まり、目の前では滝藤さんがたっぷりの包容力でお芝居をしてくださって、手元にはすてきな台本があって、休憩時間にはお世話になった人達が様子を見に来てくれたりして、なんだかたくさんのものに守られているような、特別な時間でした。皆様との距離が近い、いい作品になっていると思います。ぜひ、たくさんの方に聞いてほしいです」とアピールした。

 歩稀の小中学校の友人で、スニーカーの転売をしている灰山侑という人物も登場する。灰山は朝ドラ『虎に翼』で主人公・寅子の同僚・小橋を演じた名村辰が演じる。

 名村は「灰山侑役で出演させていただきます名村辰です。少し前に、とあるイベントに行きました。視覚障害をお持ちの方の案内のもと、完全に真っ暗な空間を冒険するというものです。そこで自分が日常いかに、目からの情報に頼って生活しているかということを実感しました。ラジオドラマは聴覚のみに訴えて想像力を刺激する、とても面白いエンタメだと思います。今回は『美しさとは?』というテーマの物語に、俳優として共感する部分がとても多く、尊敬する役者の方々とこの作品に挑めた時間がとても幸せでした。ぜひ目を閉じ、耳を傾け、このドラマの世界をお楽しみいただけたらうれしいです」とコメントした。

 滝藤も『虎に翼』に出演し、家庭裁判所の父・多岐川幸四郎を演じたが、NHKによると、音楽は『虎に翼』の音楽担当だった森優太氏が務め、演出は『虎に翼』で演出助手だった田島薫氏が務めるという。

次のページへ (2/2) 【写真】冬月歩稀を演じる東野絢香
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