【おむすび】橋本環奈ギャル文字対応 制作統括「“いろいろなもの楽しむ”才能ある」

俳優・橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)の制作統括・宇佐川隆史氏が取材に応じ、7日に放送された第6回に登場したギャル文字について語った。物語はギャル文化と出会った主人公が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。

結の携帯電話に届いたギャル文字のメール【写真:(C)NHK】
結の携帯電話に届いたギャル文字のメール【写真:(C)NHK】

第6回ではルーリーから結にギャル文字のメール

 俳優・橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)の制作統括・宇佐川隆史氏が取材に応じ、7日に放送された第6回に登場したギャル文字について語った。物語はギャル文化と出会った主人公が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。

 第6回ではルーリー(みりちゃむ)から結にあてた携帯メールでギャル文字が登場した。本来なら「急に呼び出してごめんね。冗談だから気にしないでね」と書くところが、たとえば「に」は「レ」「二」の2文字で表現され「談」は「言」「炎」の2文字で表現されていた。ギャル文字を初めて見る視聴者も多いはず。そもそもギャル文字とは何なのか。

「私も取材の時に初めて見て、案の定読めませんでした(笑)。ギャル文字を使用することは、彼女たちの宣言みたいなもののようにみえました。好きなことを貫くことと共通すると思いますが、本当に独特の世界です。普通の文字を使ってもいいのですが、彼女たちはすべてを楽しもうとしていると感じたんです。文章、連絡の取り方、あらゆるものを、独自に楽しんでいこうとする中の一つ。この世の中を、楽しく生きていく姿勢の表れのように見えました。普通に1文字変換した方が早いのに、やらない。そこに“何か”を感じました」

 結も最初は読めずに首を傾げ「何これ」といった表情を見せていた。そんな文字を作品に盛り込んだ意図も聞いてみた。

「見てくれる方々にも、結の気持ちになってギャル文字を体験してもらえたら面白いなと思い、物語の中にとり入れています」

 ドラマの流れの中では視聴者が読んで理解するほどギャル文字を長時間映し出すわけにもいかない。作り手の苦労もあるはず。

「ギャル文化を知っている人は、そんなに多くないと思います。ギャル文字を出す秒数を非常に迷いました。理解できるまで映すと15分の放送枠では足りなくなります。ちょっとだけ長くしているつもりですが、それでも短い(笑)。再放送やNHKプラスで再確認するなど、いろいろな楽しみ方をしていただけたら」

 橋本の反応はどうだったのか。

「一目見ても簡単には読めないと、驚いていたかと思います。ただ、よく見ると読めたようで、さらに撮影するにしたがって徐々に読めるようになっていきました。橋本さんは、“いろいろなものを楽しむ”才能を持っているんだなと思います。主人公の結が、とまどいながらもギャル文化を受け入れていく流れと、橋本さん自身が持つ“楽しむ力”が合致して、非常に実感のこもった映像になっていると思います」

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください