俳優・吉高由里子が、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を生み出した主人公・紫式部（まひろ）を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』（日曜午後8時）。第33回では、まひろに中宮・彰子（見上愛）が好きな色を明かすなど心を開く流れが描かれた。また、終盤には興福寺別当の定澄（赤星昇一郎）が道長（柄本佑）に自分たちの訴えを陣定にすぐにかけないと「この屋敷を取り囲み焼き払い奉ります」と詰め寄るシーンもあった。9月8日放送の第34回はどんな展開になるのか。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　NHKによると、興福寺の僧らが都に押し寄せ、朝廷に要求を突きつける非常事態。道長は事の収拾に奔走するという。一方、まひろは物語を書き進め、宮中の話題を集めるが、狙いである一条天皇（塩野瑛久）と彰子の関係は深まらない。道長が熱望する彰子の懐妊はほど遠く、さらに都で病や火事など、不吉な出来事が続いたため、道長は一世一代のある決断をする。そんな中、天皇がまひろを訪ねてきて……という流れに。

　第33回の本編終了後の次回予告では大極殿前の朝堂院に興福寺の僧が押し寄せてきたことで緊迫したムードが漂っていた。不吉な出来事が続いたため、道長は一世一代決断をするようだが、その内容と思いに注目したい。また、心を開きつつあった彰子とまひろの関係がどう描かれるのかも見どころの一つに感じる。