昨年11月のお笑いコンビ・ゾフィーを解散し、ピン芸人として活動する上田航平が8日、都内で行われたAOI Pro.コント公演「混頓 vol.4」の初日前会見に出席した。

　新進気鋭の芸人やクリエイターが書き下ろした新作オムニバスコントを2本立てで上演する「混頓」シリーズ。今回が第4弾となり、新作コントは劇団「拙者ムニエル」の村上大樹氏が手掛けた「暑い夏」と、上田による「あいまいなアバウト」が上演される。出演はコント初挑戦となる美弥るりか、石川恋のほか、和田雅成、お笑いコンビ・チュートリアルの福田充徳の4人となる。

　上田は「今回初めて脚本家をやらせていただいた」と報告するが、会見の会場入りの際に警備員から止められたと苦笑い。さらに会見では上田以外の5人がワイヤレスマイクを使用したが、自分だけ有線マイクで「まだまだ新米だということ」と自虐しながら気を引き締めた。

　稽古は「バラエティーに富んだみなさんとご一緒して、笑って演出するのを忘れるくらい楽しかった」と充実感。和気あいあいと進んだ稽古だったが、「たまたま村上さんの稽古を見る機会があったのですが、こっちの稽古場でふざけていた福田さんがまったくふざけていなかった。あんな真剣な顔になるんだと衝撃を受けた。僕のときは『早く帰りたい』と言っていたのに」と公開クレーム。福田は「そんなことないよ！」とすぐさま否定した。

　上田が役者に演出をつけるのも初めての経験。それを聞いた福田は「初めてやったんや。それなのにあんなに偉そうによう言えるな。初めての分際でごちゃごちゃと、偉そうに」と“反撃”し、その場を笑わせた。

　また、本作でコント初挑戦となる元宝塚歌劇団の美弥るりかは、ステージをほうふつとさせる衣装で登場。演出の村上氏は「美弥さんはいままで培われた経験をフルに活かし、このお笑いのために惜しみなく出している。かっこよすぎて笑える経験をしてもらえるのでは」と期待を寄せていた。

　8月9日から11日まで東京・TOKYO FMホールで上演される。