真由子、母・朝丘雪路が創流した「深水流」を継ぐ覚悟 直伝舞踊をYouTubeで公開

歌手で女優の真由子がYouTubeチャンネル「IMDrive」で、母・朝丘雪路さんが考案した日本舞踊「深水流」の基礎舞踊を披露した。基礎舞踊はポップでリズミカルな音楽をバックに踊る1分程度のもの。このほど、日舞に興味のある男女5人に約1時間半、レクチャーした上、映像を収録。現在、師範の真由子は「コロナ禍で自粛されている方の運動不足、ストレッチとしてピッタリです」とアピールした。

日本舞踊「深水流」の基礎舞踊を披露した真由子
日本舞踊「深水流」の基礎舞踊を披露した真由子

「日本文化に興味のある外国人にも深水流を知って欲しい」

 歌手で女優の真由子がYouTubeチャンネル「IMDrive」で、母・朝丘雪路さんが考案した日本舞踊「深水流」の基礎舞踊を披露した。基礎舞踊はポップでリズミカルな音楽をバックに踊る1分程度のもの。このほど、日舞に興味のある男女5人に約1時間半、レクチャーした上、映像を収録。現在、師範の真由子は「コロナ禍で自粛されている方の運動不足、ストレッチとしてピッタリです」とアピールした。

 深水流は3歳の時から日舞を学んできた朝丘さんが創流したもの。大正・昭和期に浮世絵師、日本画家として活躍した父・伊東深水さんの名前から取った。「深水美智雪(しんすい・みちゆき)」の名前で家元として活躍した朝丘さんは生前、日舞を広く知ってもらおうと、ロックをバックに踊るなどさまざまな試みに挑戦してきた。

 真由子は「母はロックで『曽根崎心中』を踊って、芸術祭で受賞したこともあります。今回の基礎舞踊は約30年前に考案したもので、腰の入れ方、ひねり方、目線など日本舞踊の基本的な動きがマスターでき、運動にもなり、健康にもなれるという三拍子そろったもの。さらに3分のバージョンというのがあって、最後は扇子でサンバを踊る『お扇子サンバ』というのを学んでから、日舞を学べるようにしたんです。日ごろ、使わない筋肉を使うので、息が上がる人もいるかもしれませんが、狭い場所でも運動でき、健康を保つにはピッタリなので、ぜひマスターして欲しい」と話す。

 真由子本人はパソコンも操作できない完全なアナログ人間だそうだが、コロナ禍を逆手に取って、深水流再興の思いがある。「深水流は母が病気で伏せていた時に、一旦休眠したんです。母が家元だった時は月謝制でやっていましたが、今後は若い子たちに楽しんでもらえるようにチケット制にしたり、グループレッスンもやって、もっとフランクなおけいこを目指したい。今はその準備をしている段階です。動画配信することで、日本文化に興味のある外国人にも深水流を知って欲しい」といい、ゆくゆくは家元を継ぐ覚悟だ。

 2年前には相次いで両親を亡くした。朝丘さんは2018年4月27日、父・津川雅彦さんはその3か月後の8月4日に死去。両親の命日の間を取った6月には三回忌を済ませた。「お葬式、三回忌は自分の心にけじめをつけていく行事だな、と思いました。最初の頃は両親の死を信じたくない、理解したくないっていう方が強くて、涙一つ出なかった。常にどこかに生きているんじゃないか、と思ってしまう。今は父と母の映像、資料を見ていると、『会いたい』と思って、自然と泣いてしまう。やっと、お父さんとお母さんが亡くなったことを理解して、ちゃんと泣けるようになったんだなと思いました。十三回忌あたりには思い出を笑って語れるぐらいになるのかな」と話した。

 真由子は24日、東京・六本木のライブハウス「六本木クラップス」で、歌手として「東京エキゾチカ with 真由子」を開催。「本来ならば、この日は東京五輪の開会式当日。コロナ禍で苦境に立っているライブハウスを応援する意味でも、万全な対策を講じて、今こそエンターテインメントの使命を果たしたい」と意気込んでいる。

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