NHKは26日、2025年度前期の連続テレビ小説『あんぱん』の新たな出演者を発表し、俳優・吉田鋼太郎がヒロイン・朝田のぶ（今田美桜）の祖父・朝田釜次を演じるとした。「朝田石材店」3代目で、その道一筋の石工。手先は器用だが、人への接し方は不器用という人物。

　吉田は役の印象や『あんぱん』で役を演じられることへの意気込みをコメント。

「非常に重要な役をいただき、責任の重さと同時に大いなるやりがいを感じています。どうすれば自分なりの血の通わせ方ができるのか、生き生きとした人物像になるのか、模索中です」

　朝ドラの出演歴や印象なども紹介。

「『花子とアン』に出演させていただきました。脚本の中園さんに素晴らしい役を書いていただき、また朝ドラ初出演ということもあり、無我夢中だった覚えがありますが、監督、共演者の方々に引っ張ってもらって最高に充実した時間を過ごさせていただきました」

　やなせたかしさんの作品のイメージや好きなキャラクターにも言及。

「今まさに3歳の娘がアンパンマンに夢中です。悪役でも憎みきれないばいきんまんが親子共に大好きです」

　高知の印象や思い出も紹介。

「カツオのたたきが大好物で、高知でいただいたカツオは正に絶品で、東京で食べる物とこれ程までに違うのかと驚きました。あれ以来あのカツオを超えるカツオに出会っていません。もし高知ロケがあるなら、カツオ毎日食べたいです」

　作品は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにしながら波乱万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。何者でもなかった2人が荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語。ヒロインの朝田のぶを今田が演じ、夫の柳井嵩を北村匠海が演じる。脚本は中園ミホさんが担当する。