池松壮亮、フジ連ドラ初出演 村瀬健Pが熱烈オファー「言葉にできないすごい芝居をする方」

俳優の池松壮亮が、7月1日スタートのフジテレビ系連続ドラマ『海のはじまり』(月曜午後9時、初回30分拡大)に出演することが3日、分かった。池松が同局の連ドラに出演するのは今作が初となる。

池松壮亮が『海のはじまり』に出演する
池松壮亮が『海のはじまり』に出演する

7月1日スタートの目黒蓮主演ドラマ『海のはじまり』

 俳優の池松壮亮が、7月1日スタートのフジテレビ系連続ドラマ『海のはじまり』(月曜午後9時、初回30分拡大)に出演することが3日、分かった。池松が同局の連ドラに出演するのは今作が初となる。

 Snow Manの目黒蓮が主演を務める同ドラマ。脚本を生方美久氏が担当し、演出を風間太樹氏、そして村瀬健氏がプロデュースを務め、“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品だ。今の時代だからこそ伝えたい人と人との間に生まれる愛と、そして家族の物語を丁寧に描いていく。

 この物語の主人公となるのは月岡夏(つきおか・なつ)。大学時代に、ふとしたきっかけで付き合うようになった同級生・南雲水季(なぐも・みずき)と幸せな日々を送っていた。しかし、就職活動を迎えようとしていたある日、突然、彼女から別れを切り出され、そのまま2人は別れることに。それから7年がたち、今は百瀬弥生(ももせ・やよい/有村架純)と付き合い、新しい人生を歩んでいる。

 そんな夏だったが、大学時代の友人からの連絡で、水季が亡くなったことを知る。別れを告げられて以来一度も会うことがなかったこともあり、その事実に実感が湧かないまま葬式へと向かった夏は、そこで海(うみ/泉谷星奈)という名の幼い女の子と出会う。その女の子が、水季の子どもだということを知った夏は驚きを隠せない。

 そして、水季の母親である朱音(あかね/大竹しのぶ)から、自分が海の父親だと聞かされる。水季が、自分の知らないところで、自分との間にできた子どもを生み、何も言わずにその子どもを育てていたことを知った夏は、水季と海が過ごした7年という月日に思いをははせる。

 今作で池松が演じるのは、水季が夏と別れたあとに働いていた図書館の同僚・津野晴明(つの・はるあき)。津野は、水季が海といられないときに海を預かってあげたり、保育園のお迎えに行ったり、シフトの調整をしたりと仕事面だけでなく、さまざまな場面で育児や生活についても水季と海を支えてきた。水季の葬儀で、海がひとりぼっちにならないようにそばにいるときに偶然、夏と出会う。名前だけ聞いていた海の父親と初めて対面した津野は、夏が水季の事情を何も知らないことを知り「この7年のこと、ほんとに、何も知らないんですね」と言い放つ。

池松壮亮「脚本に大きな感銘を受けました」

 以下は池松壮亮、村瀬健氏のコメント。

○池松壮亮

――今作の出演オファーを受けての印象を教えて下さい。

「これまでほとんどドラマを通ってこなかった自分に、このような作品のオファーが届いたことに初めは驚きました。『silent』以降、すばらしい物作りをされるチームがあるといううわさを耳にしていました。場違いにはならないか、自分が参加することでこのすでに素敵(すてき)なドラマを少しでもより良いものにできるのか、考える時間をたくさんいただきましたが、プロデューサーの村瀬さんと出会い、生方さんの生み出す脚本に出会っていくうちに、深く、確かにこの物語に魅了されていくのを感じました」

――台本を読んでの印象について。

「親子とは何なのか、過去と今と未来とともに生きながら、人が人を想うとはどういうことなのか。この壮大なテーマに、丁寧に心を込めて向き合い、ダイナミックに挑むこの脚本に大きな感銘を受けました。さまざまな愛の形があり、私たちがつながりの中で生きていることを思い出させてくれるような確かな物語でした。愛に答えはでませんが、愛とは何かを問い直すということに、この作品の大きな意味を感じています」

――今回演じる津野役の印象、また演じる上での意気込みを教えて下さい。

「演じるうえで難しい役どころだと感じていますが、こういう人だ、こういう役割だと最後まで決めつけず、1クールという長い時間をかけて、津野という人に一つ一つ出会っていけたらなと思っています」

――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

「たくさんの方に愛される作品になるように、この夏のみなさまの楽しみ、思い出深いドラマになるように頑張ります」

○プロデュース 村瀬健氏(フジテレビ ドラマ・映画制作部)

「素晴らしい役者さんが、『海のはじまり』に参加して下さります。それも、まさかの池松壮亮さんです。正直、池松さんを地上波連ドラにお迎えできるとは思っていませんでした。今回、どうしても池松さんに演じていただきたい役があったので、難しいことは承知の上でお声がけをさせていただきました。脚本をお読みいただき、ご本人にお会いしてこの作品に込める想いと池松さんでなければならない理由を伝えさせていただいたところ、お引き受けいただけるとのお返事をいただき、その場で飛び上がりそうになりました。

 池松さんのお芝居のすごさに関しては、説明するまでもないと思います。悦(よろこ)びや悲しみ、優しさや強さといった感情はもちろんのこと、この世の正義も悪も、怒りも赦(ゆる)しも、そのすべてを何気ない表情やちょっとした仕草で表現されるすごい方だとずっと思っていました。感情を内側から表現するというか、心の奥にある隠された別の感情みたいなものを感じさせてくれる、言葉にできないすごい芝居をする方だとずっと思っていました。その池松さんのお芝居を、僕自身が連ドラで見たいと思ったのです。

 10時間という長い時間をかけて人の心の移ろいを描けるのが連続ドラマの強みだと僕は思っています。このドラマで池松さんに演じていただく津野は、夏と別れた後、1人で海を育てていた水季のそばにいて、彼女にそっと寄り添っていた人物です。そのことを夏は全く知りません。水季の死をきっかけにして突如現れた夏に対して、津野は何を思うのか。そこから動きはじめる津野の感情、微妙に揺れ動いていく心を、池松さんにしかできない表現方法で演じていただけることを、僕自身が誰よりも楽しみにしています」

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