お笑い芸人の藤井隆とタレントの井上咲楽が司会を務めるABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい！』（日曜午後0時55分）の26日放送回に、滋賀県からやって来た“博士と医師の理系カップル”が出演する。

　夫は国立の研究所で顕微鏡の研究開発を行っている博士。スタジオでは、『生きた動物の脳内を見ることができる』という、超解像度顕微鏡で撮影した驚きの画像を披露する。妻は会社に勤める産業医。愛のキューピッドは高校の恩師で、今回スタジオ観覧にも来てくれていた。

　年齢が5歳差という2人は接点はなかったものの、双方から「結婚したい」と聞いていた先生が、「長年の教員のカン」でマッチング。LINEで2人を引き合わせた。しかし時代はコロナ禍の真っ最中で、すぐには会うことができなかった。夫がZoomで緊急ミーティングを企画したのがスタートだったという。

　初のミーティングは、始まるなり夫が顕微鏡について解説。まるで仕事かのように、画面共有をしながら延々3時間もしゃべり続けたという。そんな3時間ミーティングが毎週重ねられ、たいがいは女性が“ドン引き”しそうなところだが、妻はその熱意に好印象を持った。一方の夫は、最初に妻の笑顔を見た瞬間に一目惚れをしていたという。

「恋の研究はしたことがなかった」という奥手の夫。いよいよ迎えた対面デートでは、「1人で考えていても難しい」と恩師を招く。しかし“保護者同伴のデート”でいい雰囲気になるはずもなく、次に勝負をかけようと、告白勝負コースを考えた。滋賀県民の妻によれば、その行先は「告白の四大スポット」。“狙いに来た”ことがわかったそうだ。

　プラン内容は、びわ湖一周のドライブデート。恋の歌が多い百人一首ゆかりの「近江神宮」を出発し、“恋人の聖地”と呼ばれる展望台がある「びわ湖テラス」、美しい「メタセコイア並木」に寄って、最後はびわ湖を一望できるホテルの最上階でディナーへと続く。しかしスタジオでは、ことごとく不発に終わる経緯が語られる。勝負デートでまさかの「何もない」結果となり、妻もモヤモヤが収まらない。妻が翌日にLINEで詰め寄ると、夫も気を引き締め、仕事帰りに花束を購入した。

　しかしそのまま対面で渡すのかと思いきや、なぜか再び緊急Zoomミーティングを開催するという展開に。それでもようやく2人は結ばれた。しかし結婚までには、ある課題が。当時、夫の体重は95kg。2人で末永く過ごすためには、健康的に痩せる必要があるため、ダイエットを行うことに。努力の甲斐あって、半年間で25kgもの減量に成功し、22年1月に無事に結婚へと至った。番組内では、まるで別人のような95kg時代の夫の写真も公開される。

　さらに2人は、「実は結婚するまで1回もキスをしたことがなかった」ことを明かす。初キスは結婚して半年近く経ってから。その時は「キスできるエネルギーが溜まる要素があった」と夫は解説するが、全員がキョトン。夫はさらに「山を登って星を見てドライブをして帰ること」が、その要素だったと語る。その「常人には理解できない仕組み」を夫なりに考察し、英語で「なぜキスできなかったのか」と題した論文まで作成。「キスに関するエネルギーの流れ」を図解するも、MC・藤井がその説をくつがえす一言を。論破された夫は「確かに……」と納得し、スタジオは爆笑の渦に包まれた。