ラブコメの最高傑作で名高いドラマ「やまとなでしこ」(フジテレビ系)が、7月6日、同13日に、2週連続で2時間スペシャル版として放送されることが決定した。2000年10月期放送で松嶋菜々子が月9単独初主演を飾り、00年以降のフジテレビ系の恋愛ドラマ歴代トップ視聴率をマークした名作。20年ぶりの“月9復活”に、松嶋は「20年の時を経て、まさかゴールデンで総集編が放送されるとは想像もしていませんでした」とコメントを寄せた。

　本作は、「ハケンの品格」シリーズ、「Doctor-X 外科医・大門未知子」シリーズ、「花子とアン」などを手掛けた脚本家・中園ミホの代表作の一つ。松嶋が演じる、玉のこしを虎視眈々と狙うキャビンアテンダント神野桜子(じんの・さくらこ)と、堤真一演じる彼女に恋して身分を偽る貧乏な男・中原欧介(なかはら・おうすけ)のロマンチック・ラブコメディーだ。

　トップ女優として多彩な役どころで主人公・ヒロインを演じ続けている松嶋だが、本格ラブコメディーは本作が初挑戦だった。「愛よりお金」を信条に掲げ、幸せをつかむため、全力でかわいい女性になりきる桜子役で“女性が憧れる女性”としての人気を不動のものにした。また、不器用ながらも芯の通った理系男子を丁寧に演じる堤の細やかな演技も見どころ。桜子が本物の愛に気付いていく姿と、過去の恋に挫折した欧介が彼女に思いを寄せていく姿は多くの視聴者を魅了した。

　また、主題歌も“伝説”を作った。本作の主題歌はMISIAの7枚目のシングルとなった「Everything」。主題歌に起用されたことで大ヒットを記録し、ミリオンセラーを達成。MISIAは、この曲で00年代の女性アーティストのシングルとしては最大の売上(2020年6月現在)をマークした。

　視聴率のデータをひも解くと、当時の世帯全話平均視聴率は26.4％、世帯最高平均視聴率は34.2％(いずれもビデオリサーチ調べ・関東地区)で、00年以降のフジテレビ系の恋愛ドラマ歴代トップ。00年以降のフジテレビ系ドラマとしても歴代2位を記録した。時代を超えて根強い人気を誇り、以前から再放送の要望が多数寄せられていた本作が、再編集・超解像リマスター版として月9枠に帰ってくることになった。

　また、今回の「20周年特別編」放送にあたり、期間限定で番組公式ツイッター(@nadeshiko20th)の開設も決定。「やまとなでしこ」20周年を記念し、放送当時の撮影裏話や貴重な秘蔵写真などをツイッター限定で発信していく予定だ。

　■松嶋菜々子のコメント

「20年の時を経て、まさかゴールデンで総集編が放送されるとは想像もしていませんでした。今でも多くの方々の記憶に残っていることに驚き、リクエストなどで『やまとなでしこ』を応援してくださったみなさんに感謝しております。初めてご覧になる方は、愛よりお金をはっきりと口にする桜子に驚くかもしれませんが、ぜひ楽しんでご覧ください」

「やまとなでしこ 20周年特別編」フジテレビ系で2週連続放送　7月6日(月)午後9時～10時48分　第一夜「ずっと探してた人」　7月13日(月)午後9時～10時48分　第二夜「いつか王子様が」