鶴屋怜、新チーム発足に並々ならぬ思い「世界一のジムに」 “本物”は「有名になりたいだけじゃない」

パラエストラ千葉ネットワーク(松戸、柏、千葉)の鶴屋浩代表とパラエストラ沖縄の松根良太代表が13日、都内で新チーム発足会見を行った。千葉、沖縄が合体し世界を目指すチームの名は「THE BLACKBELT JAPAN」。扇久保博正ら所属選手が「本物」とは何か語った。

会見に出席した鶴屋怜【写真:山口比佐夫】
会見に出席した鶴屋怜【写真:山口比佐夫】

新ロゴは「アパレルブランド的な見え方」も意識

 パラエストラ千葉ネットワーク(松戸、柏、千葉)の鶴屋浩代表とパラエストラ沖縄の松根良太代表が13日、都内で新チーム発足会見を行った。千葉、沖縄が合体し世界を目指すチームの名は「THE BLACKBELT JAPAN」。扇久保博正ら所属選手が「本物」とは何か語った。

 今年1月にパラエストラのネットワークから独立を宣言した鶴屋代表。世界と戦うための集団へのリブランディングの構想は5年前からあった。そしてこの日、発表までこぎつけた。

「MMAにおいて15本のチャンピオンベルト、柔術において黒帯を30人以上輩出してきました。今年の4月1日から新たなチームを立ち上げます。新しいチームの名は『THE BLACKBELT JAPAN(読み:ザ ブラックベルト ジャパン)』」

 新チーム名の意味についてこう語る。

「私は学生時代、国際武道大学に在籍していました。そこで武道についての論文を書きました。武道の『武』という字は戦いの略語。戦いを止める道と書いて武道という意味があります。今の社会情勢では無意味な戦争や争いが多くあります。MMAの試合でも対戦相手をリスペクトしていない選手が多く見られます。

 試合が終わればノーサイド。礼に始まり礼に終わる。これが格闘技、武道の基本です。このような日本古来からある武道を若い選手に伝承していくのが私たちの使命だと思います。

 武道のなかには柔術、柔道、空手とあります。武道を極めた人間には黒帯が授与されます。黒帯を最初に作ったのは嘉納治五郎先生だと聞いています。黒帯、すなわちブラックベルト。『THE BLACKBELT JAPAN』は日本の黒帯のチームです。このチームで世界のMMAファイターや柔術家たちと戦っていきたいと思います」

 新ロゴは「アパレルブランド的な見え方」も意識されている。そのほかにもし「右肩上がり(飛躍)」、「厳しい日々」、「掴む栄光」などさまざまな意味が込められている。

 ライト層向けの格闘技がはやっているなかで“本物”を育成していく。すでにUFCで戦っている平良達郎、2月に契約をつかんだ鶴屋怜を筆頭に世界を獲りにいく。選手たちにとっての本物とは何なのか。

 扇久保博正は「第1に強さが必ず必要だと思っています。あとは人間的な器であったり、そういうものを全て含めて本物だとおもっています」と岡田遼は「曖昧なんですけども、強いこと。鶴屋さんが最初のあいさつで言ったように相手の選手をリスペクトする。ブラックベルトの元になった武道っていうのは戦う相手、チームへのリスペクトであったり。戦うんですけど、人と人とのつながりを大切にできる人が本物だと思います」と語った。

 平良は「MMAであればその競技を好きで愛して、一直線に頑張っている人かなと思います」とうなずき、怜は「本物は有名になりたいだけじゃなくて、しっかり格闘家を仕事にしたい人のことだと思っています」とうなずいていた。

 怜はキッズ時代からパラエストラCNWで練習に励んでいる。子どものころから過ごしたチームの生まれ変わりに「自分はUFCが決まって、この『THE BLACKBELT JAPAN』を日本一のジムというだけではなくて、世界一のジムにするために、自分がUFCのベルトを持ってくるので期待していてください」と意気込んだ。さらに自身が日本人選手初のベルトを獲得することで格闘技の注目のされ方が変わってくると断言していた。

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