NHKは29日、俳優の伊藤沙莉がヒロイン・猪爪寅子を演じる2024年度前期連続テレビ小説（第110作）『虎に翼』のメインビジュアルと音楽担当を発表した。

　本作のモデルは、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子（みぶち・よしこ）さん。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が見事に解決されていく爽快感を一緒に味わえるリーガルエンターテインメントだ。

　メインビジュアルのデザインは三宅瑠人氏と岡崎由佳氏が担当。主人公の寅子は、いつも自分の足で立ち、頑張る女性。それを表現するために、王道なポートレート写真を選び、ヘアメイクでいろいろな年齢に見えるように工夫し、時間を超えたビジュアルを意識したという。

　また、伊藤が着ているのは、昔の法服のデザインを参考にアレンジしたもので、胸元のイラストは、家庭裁判所創設に携わった主人公のモデルの三淵さんにちなんで、「家庭」を感じさせるものや、寅子が出会う友人たちを象徴するもの、戦禍を表す爆撃機なども散りばめ、寅子がさまざまな人生や出来事を胸に裁判官になったことを表現している。

　そして、森優太氏が音楽担当に決定。森は「『虎に翼』にて劇伴音楽を担当させていただきます、森優太と申します。自分の人生が、朝ドラの音楽を担当させていただけるものだったとは、、！　驚きと喜びで震えております」とコメント。

　続けて、「多面的で生き生きと血の通った登場人物達、規則と人間の両面をもつ司法の世界、このごまかしのない物語に寄り添い、一緒に羽ばたいていけたら、と思います。素晴らしいキャストとスタッフの皆様、最高のミュージシャンの方々のご協力のもと、この作品が一人でも多くの人の心に届き、素敵な朝を増やす力になれるよう、音楽を作ってまいります！」と意気込んだ。