漫才トリオ・かしまし娘の長女で女優の正司歌江さんが19日に94歳で亡くなっていたことが24日、明らかになった。所属事務所のワハハ本舗が発表。同社関係者によると、死因は「老衰」で家族に看取られ、大阪市内の自宅で旅立った。訃報を受け、三姉妹の次女・照枝（90）、三女 花江（87）がコメントを発表した。

　正司照枝「♪これでおしまい かしまし娘～♪ です　穏やかな最期だったようですが いまはただ悲しい」

　正司花江「面倒見のよい芸達者な姉でした　歌江姉ちゃん ありがとう」

　正司さんは1929年生まれ、北海道出身。妹の照枝、花江と「かしまし娘」を結成した。第2次大戦前は次女の照枝との漫才コンビだったが、戦後に花江が加わって56年からトリオで本格的に活動を開始。流行歌や浪曲を取り入れた音曲漫才で人気を博した。ギターや三味線を弾きながら、「♪うちら陽気なかしまし娘――」のテーマソングと共に、老若男女を問わず全国的に親しまれていた。

　同事務所の発表では「2009年、80才の時にワハハ本舗に所属以降も、生涯現役を掲げ、ドラマ映画バラエティー等々、活発的に活動を続け、ワハハ本舗全体公演でも元気な姿を見せておりましたが、とても残念でなりません。葬儀、告別式に関しましては、ご遺族のご意向にてご親族のみで執り行わさせて頂きました。故人への生前のご厚誼に深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と結んでいる。