お笑い芸人の明石家さんまが20日、レギュラーを務めるMBSラジオ『MBSヤングタウン土曜日』（土曜午後10時）に出演した。週刊文春による性的行為強要疑惑報道を受け、ダウンタウン・松本人志が裁判に注力するとして活動を休止。関わった中堅芸人の名前が挙げられるなど、吉本興業がざわつく中、冒頭で「ウチの吉本もいろいろあるんで。まあ、『あんまり余計なことは言わないでください』って言われてるんで」と事務所から要請されていると明かした。

　それでも、トーク中に挟み込んだ。さんまはこの日、流行のダンスを習った際にステップはマスターし「頭の位置がズレてるだけ」だったと報告。共演の村上ショージから「頭だけちゃうわ！　全部ズレとるわ、あんた」とつっこまれると、「ズレてこそやアホ！　そんな今の時代に合わしてられるか。ホンマに」と返すと文春騒動に結び付けた。

　連日、著名人の発言が取り上げられているが、「きょうもな、ディレクターが『いろいろ今、吉本のコメントでいろいろあって、なんか言うとバーッたたかれて、えらい落ち込んでるんですよ、誰々が』とか言うてんねんけど」と厳しい反響に触れた。

　今年69歳を迎えるさんまは「僕らは（内容を）見てて『よう言うてくれた』と思うヤツが（ネットなどで）集中攻撃受けて。えらい本人落ち込んではる。『我々、時代とズレてるんでしょうかねえ』（と聞かれて）、『うん、ズレてるよ～』って」と世間とのギャップを実感しているとした上で、「我々テレビ世代、こうして生きてきて、ズレてんねんて。ただ、俺はズレたまま生きたいねんっていう」と思いを口にした。

　村上が「かっこいいですね」と言うと、「ズレたまましか生きられないって言うた方が正しいねんけど。ほんでここまで来たら、ズレたまま生きたいやん。この世間の流れに合わせてる場合じゃないし」と説明した。

　さんまは前回13日放送の『ヤンタン』で松本の動きについて、個人で裁判する見込みを伝え「子どものためというのがかなり大きいような気がするね」と自身の見解を示していた。

　また、香水の話題になった際、香りの強いものを持っていると明かしたさんまは、村上から「どこで使おう思ってるんですか？」と聞かれ、「吉本はいまあかんけど、ちょっとした合コンやな」と再び騒動をネタに。「いまちょっと行けない状態になってるけどな。『なるべくやめてください』って。なるべくやから行ってもええってことやな」と独自解釈を披露。村上らが「合コンは別にいいじゃないですか」と賛同すると、さんまは「でも吉本的には怖いみたいよ、俺が。大丈夫や言うてんのに」と返した。