俳優の趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』（月～土曜、午前8時）の第68回が9日に放送され、スズ子の付き人・小林小夜（富田望生）と米兵のサム・ブラウン（ジャック・ケネディ）の出会いが描かれた。戦後間もない状況下、小夜が子どもたちに交じってチョコレートをねだった米兵がサム。さらに11日放送の第70回ではサムが小夜を食事に誘うシーンもあり、その後の2人の関係が気になる流れだった。制作統括の福岡利武氏が取材に応じ、サムを演じるジャックの素顔や起用理由などを明かした。

「ふとした出会いからサムと小夜がひかれていくようなシーンが自然に見えるようになればいいなと思いました。サム役のジャック・ケネディはナイスガイ。演技経験はないと思いますが、彼の持つ優しさみたいなものが、しっかり出て面白くなっていくので、ご期待ください」

　演技経験がないというのはどういうことか。

「演技経験はないと思いますよ。プロレスラーなので」

　なぜ、起用することになったのか。

「オーディションで、いろんな人に声をかけた中にサム役のジャックもいました。日本語のおぼつかなさも含め、にじみ出る感じも含めてサムにピッタリということで決めました」

　ナイスガイとは具体的にはどういう点だろう。

「謙虚でまじめで明るくて、いい人。お話ししていると気配りもできて楽しい方です」

　小夜を演じる富田との関係はどうか。

「サム、サヨと呼び合って仲良くしていました。プロレスラーとして写っている写真などは怖そうですが、とてもいい人です。人気者になってほしいです」