「最高評価にふさわしい」 米メディアが大絶賛した『進撃の巨人』の名エピソード

2023年11月4日に最終回が放送されたテレビアニメ『進撃の巨人』。10年以上におよぶ超人気アニメは、日本にとどまらず世界中で惜しまれながら幕を閉じた。サブスク動画の再生回数ランキングサイト「FlixPatrol」のデータによると、NetflixのTV部門で最終回放送後の11月6日から9日にかけて香港、台湾では連日1位、インドネシアやマレーシアをはじめとしアジア各国でも1~4位を獲得した。

米メディアが絶賛した『進撃の巨人』名エピソードとは【画像:(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会】
米メディアが絶賛した『進撃の巨人』名エピソードとは【画像:(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会】

反響を呼んだシーンとして海外メディアで紹介されたエピソード

 2023年11月4日に最終回が放送されたテレビアニメ『進撃の巨人』。10年以上におよぶ超人気アニメは、日本にとどまらず世界中で惜しまれながら幕を閉じた。サブスク動画の再生回数ランキングサイト「FlixPatrol」のデータによると、NetflixのTV部門で最終回放送後の11月6日から9日にかけて香港、台湾では連日1位、インドネシアやマレーシアをはじめとしアジア各国でも1~4位を獲得した。

 以上のことから『進撃の巨人』は、海外でアニメの枠を越えるほどの評価や人気を得ていると予想されるが、実際のところはどうなのだろうか。

 今回は、アメリカのニュースサイト「Screen Rant」で公開された記事をもとに、全編を通して海外で注目を集めたシーンや受けた評価を紹介する。

(以下、アニメの内容に関する記述があります)

 まず、インパクトのあるバトルシーンとして複数の記事で紹介されているのが、女型の巨人戦だ。23年3月に公開された記事では、「アニメ1期の時点からホラー性(恐怖)やアクション性、ドラマ性などさまざまな要素が混ざった本作は、最も多く視聴されたアニメのひとつと言えるだろう。その中で特に衝撃を受けたのはアニ・レオンハートのストへス区での戦いだ」と記されている。

 中でも、同記事は女型の巨人と巨人化したエレンが戦ったシーンについて「巨人同士の壮大なバトルが印象的で、街を破壊するまでにエスカレートしていく描写が巧みである。シリーズ全体の中でも最高のエピソードのひとつ」と戦闘の迫力を評価した。さらに「エレンと同期のアニの正体が女型の巨人で、ただただ驚くばかり」とも記述されているため、反響を呼んだのは戦闘の背景も関係しているようだ。

 巨人同士の大規模で迫力に満ちた戦闘シーンという点だけでなく、調査兵団の仲間に敵が潜んでいたというショックも相まってインパクトの大きいバトルシーンとなったのだろう。女型の巨人戦がきっかけで本作のストーリーが奥深くなり、世界中のファンを驚かせたのは間違いない。ちなみに筆者も女型の巨人戦から『進撃の巨人』にどっぷりとハマってしまい目が離せなくなったファンのひとりである。

 22年1月に「現時点での最高のエピソード10選」として公開された記事では、アニメ3期17話(54話)「勇者」が紹介された。

「勇者」では、ウォールマリア奪還作戦のなかで巨人たちの攻撃により絶体絶命の状況にあった調査兵団が、それぞれの戦略で獣の巨人、超大型巨人、鎧の巨人と死闘を繰り広げる。獣の巨人を圧倒するリヴァイや命を賭して超大型巨人の討伐を成功へ導いたアルミンの勇敢な姿など、見どころが満載のエピソードである。

 当該の記事では、「このエピソードは『進撃の巨人』の素晴らしいエピソードの中でも頂点を飾るといえる」と高く評価した。

 Amazonの子会社IMDb.com, Inc.が運営する映画・ドラマ情報サイトIMDbでの当時のレビュー数(1~10点で評価)も受け、同記事内で「7万を超える驚異的なレビュー数と多くの10点評価をされたこのエピソードは、リヴァイが獣の巨人を切り裂いて本体(ジーク)を引きずり出す戦いは象徴的でありもっとも記憶に残る。数あるエピソードの中で最高評価にふさわしい」と絶賛されている。

 同エピソードは現在、12万超のレビューに増え、本作の中でいまだにトップのレビュー数だ。そのうち約10万人は最高評価の★10をつけている。調査兵団を絶望的な戦況に陥れるほどの敵を、予想以上の強さで追い詰めたリヴァイに驚く人もいただろう。「人類最強」と呼ばれる戦闘力を証明した瞬間に、多くの人が心をつかまれたようだ。

 壮大な世界観や戦闘シーン、人間の本質に迫る瞬間や複雑な背景など『進撃の巨人』の見どころは数多く存在する。さまざまな要素が世界中のファンの共感や感動を呼び、国境を越えて愛されるのだろう。

 なお、ABEMAプレミアムでは全シリーズ全話配信中となっている。

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