アイドルグループ・NMB48が17日、Asueアリーナ大阪で「NMB48 渋谷凪咲卒業コンサート ～昨日はごめんなさい！今日こそ皆様へ愛を込めて～」を開催。渋谷の“お兄さん的存在”である芸人のかまいたち、ダイアン、見取り図との共演が実現した。前日のコンサートで“うそ泣き”していた渋谷だったがこの日は“ガチ泣き”していた。

　渋谷は1996年8月25日生まれの27歳で、2012年にNMB48第4期生オーディションに合格し、4期生としてデビュー。14年には、NMB48の9thシングル『高嶺の林檎』、AKB48のシングル曲『ラブラドール・レトリバー』でも選抜入りを果たし、48グループの人気メンバーとして活躍した。

　独特のお笑いセンス、大喜利を武器にバラエティー番組でも人気者となり、新たな夢へと向かうため今年8月にグループを発表。卒業シングルとなる『渚サイコー！』ではセンターを務め、カップリング曲として収録されたソロ曲『人生は長いんだ』のミュージックビデオには、ダイアン、かまいたち、見取り図が参加していた。

　16日開催の「こんな卒コン前代未聞！その内容とは？」では、感動の場面で目薬を差しまくりうそ泣き。しかし、この日のコンサートでは“お兄さん”と慕う芸人たちの登場にガチ泣きしていた。

　卒業コンサートの中盤ブロック、渋谷がソロで『人生は長いんだ』で歌い始めると、曲中にダイアン、かまいたち、見取り図が順番に登場し、会場からどよめきが。間奏で渋谷は、「今日は感謝の言葉をお伝えしたいと思います」と切り出し、見取り図に「大阪と東京と忙しくなった時期が同じくらいで、後輩のように接してくださって、いつも安心していました」とメッセージを送った。

　かまいたちに向けて「大阪で11年間くらいお世話になっていて……」と話し始めたが、涙で声を詰まらせる。それでも、声を振り絞り「お仕事でもお世話になってるし、普段も私の相談を真剣に聞いてくださった。私の人生のことまで相談に乗ってくださる、頼りにしているお兄さん、人生の尊敬する先輩です」と思いを伝えると、かまいたちの2人は「卒業おめでとう」とやさしく声を掛けた。

　ダイアンを前にして笑顔を見せた渋谷は、「昔から私がダイアンさんの大ファンで、今こうして歌わせていただいているのが夢のようです」と話し、「東京の番組とかで“お笑いの完全体”とか言って、イジってるんやろみたいな感じになって、嫌われてないかなって……」と悩みを吐露。津田篤宏が「そんなことないよ！　大好き」、ユースケも「むちゃくちゃ好き」と伝えると、渋谷も「私も大好き！」と返して笑いあった。

　渋谷は“6人のお兄さん”へ向けて、「卒業してから、もっともっと成長して恩返しできるように頑張ります」と決意表明。「みなさんのことが大好きです！」と改めて感謝すると、7人で仲良く肩を組んで『人生は長いんだ』を歌い上げた。

　卒業コンサートには、NMB48の卒業生で“なぎっしゅー”の盟友・薮下柊、女子力選抜ユニット『Queentet』の吉田朱里、太田夢莉、村瀬紗英も登場し、渋谷の卒業を祝福。渋谷のアイドル人生11年を締めくくるコンサートに華を添えた。