今まで誕生した数々の名作映画を見て、主人公に憧れる人は少なくないだろう。そんな名優気分を味わう方法の1つにゲームがある。1983年に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ（通称ファミコン）には、映画が原作のゲームが多数存在する。そこで、本記事では昭和の時代にムービースター気分を味わえたファミコンゲーム4選を紹介しよう。

　1作目は84年公開の映画『スパルタンX』を原作にした同名ゲーム。ファミコン版『スパルタンX』（任天堂）は85年に発売されたアクションゲームで、主人公・トーマスを操って、監禁されているシルビアを救出するために塔の最上階を目指すストーリー。ゲームと映画のストーリーは異なっているとの声も見られるが、本作がきっかけで映画の主役を務めたジャッキー・チェンを知った人もいるくらい知名度の高いゲームであった。カンフー映画を彷彿させる主人公の動きに、アクションスター気分を味わった人も少なくないだろう。

　2作目に紹介するのは、85年に公開された冒険映画の名作『グーニーズ』をゲーム化した作品である。86年にコナミから発売された同作は、主人公・マイキーを操作して、各ステージにあるカギを探し、捕らえられている仲間を助けていくというアクションゲームだ。SNSでは「映画主題歌『グーニーズはグッド・イナフ』をアレンジした曲が秀逸」「マイキーたちの冒険気分を味わえる」と映画を思い出させる演出に感嘆の声があがる。

　3作目は、77年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード4／新たなる希望』が原作で、1987年発売のゲーム『スター・ウォーズ』（ナムコ）だ。プレイヤーはジェダイの騎士・ルークを操作し、6つの惑星に囚われた仲間を救い出すストーリーである。原作の映画とは異なるストーリーだが「映画の世界観をうまく反映していた」「映画とゲームと比べたりしましたが、私的には面白いゲーム作品」と、映画と比較しても主人公に違和感を感じずのめり込めたとの声が見られた。

　最後に紹介する作品は、85年公開の映画『ランボー／怒りの脱出』を原作にした同名ゲームだ。87年にパック・イン・ビデオから発売された本作は、最強の軍人ジョン・ランボーを操り味方の捕虜を救出していくアクションゲーム。弓やナイフといった武器を使いこなして任務を遂行するストーリーは、まさに映画の内容さながら。本作品をプレイした人からは「スタローンの大ヒット映画のゲーム。これはやるしかない！」「男なら心が熱くならずにはいられない」と、ゲームでスタローンの気分を体感したとの声があがる。

　当時の技術で、映画の世界をゲームで表現するにはさまざまな苦労があっただろう。今回紹介したゲームは、名作映画の主人公になってプレイするものばかり。ランボーやルークという名キャラクターになりきって名優気分を味わってみてはどうだろうか。