格闘技イベント「RIZIN」が11日、都内で会見を行い、大みそかにさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN.45」の対戦カード発表を行い、物議をかもしそうな元K-1ファイター同士、安保瑠輝也と木村“フィリップ”ミノルのカードが決まった。

　3部構成のカード発表会見。安保と木村による、RIZINキックボクシングルール（3分×3R：70キロ）での対戦が発表となった。

　木村はこれが、ドーピング違反による半年間の出場停止が開けての“復帰戦”となる。RIZIN榊原信行CEOによると、現在はドーピング検査の実施中だそうで、万が一、再度陽性となればこのカードは消滅するという。

　木村は「安保選手はずっと対戦要求してくれていて、やっとこうやって実現できるので、心の奥底から力が湧き出てくる」とコメント。安保は「色々賛否あるカードだと思うんですが、オレとして立ち技が面白いと伝えたくて、それを体現できるカードになるかなと。バチバチの殴り合いを見せられると思っている」と意気込んだ。

　記者からドーピングを使わないことへの不安を聞かれると木村は「ないです！」と即答。「さらに安保なんで」と上から目線でニヤリ。一報の安保は「おれは半年の期間待ってるんで。それでオレがOKなんだからOK。ぶっ飛ばして、オレがRIZINからたたき出す。それがオレの役目だと思ってるんで。負けたらRIZINから出ていく。それでいいんじゃないですか」とRIZIN退場をかけた一戦になると宣言した。

　対戦を受けてくれた安保への思いを問われた木村は「心から感謝しています。ありがたい限りです」と素直に感謝の気持ちを伝えた。これに安保は肩透かしをくらったようで、「うーん、どうなんすかね。謙虚でやりにくい」と苦笑い。

　さらに試合プランを聞かれると、木村は安保に「どんな試合を？　合わせますよ」と回答をパス。これに応じ安保は「オレのプランは木村は全然スタミナないから、1Rで効かせる。2R後半～3Rどっかでパンチでフィニッシュしたろうかと」と戦略を明かすと、木村は「いいねぇ～。楽しみにしてます」とニヤニヤしていた。