石原裕次郎さんのベンツはこだわり満載、世界に数台の“名車”を展示 「石原軍団の炊き出しカレー」も提供
昭和の大スター、石原裕次郎さん(享年52歳)が愛した東京・赤坂エクセルホテル東急が8月31日に、53年の歴史に幕を下ろす。ホテルでは最後を締めくくる企画として、ゆかりの品やメニューを楽しめる企画「石原裕次郎さんメモリアルフェア2023」を命日にあたる7月17日まで3階ロビーで開催している。石原さんがバーでキープしていたボトルなどゆかりの品を並べた展示が行われているほか、飲食店では石原さんが命名したオリジナルカクテルなどを提供。6・7月の17日には、石原さんが創立し、21年に解散した老舗芸能事務所、石原プロモーションに所属した俳優・舘ひろしらが東日本大震災の被災地で作った「石原軍団の炊き出しカレー」を38食限定で販売する。
東京・赤坂エクセルホテル東急が「石原裕次郎さんメモリアルフェア2023」開催
昭和の大スター、石原裕次郎さん(享年52歳)が愛した東京・赤坂エクセルホテル東急が8月31日に、53年の歴史に幕を下ろす。ホテルでは最後を締めくくる企画として、ゆかりの品やメニューを楽しめる企画「石原裕次郎さんメモリアルフェア2023」を命日にあたる7月17日まで3階ロビーで開催している。石原さんがバーでキープしていたボトルなどゆかりの品を並べた展示が行われているほか、飲食店では石原さんが命名したオリジナルカクテルなどを提供。6・7月の17日には、石原さんが創立し、21年に解散した老舗芸能事務所、石原プロモーションに所属した俳優・舘ひろしらが東日本大震災の被災地で作った「石原軍団の炊き出しカレー」を38食限定で販売する。
25歳人気女優のクルマ愛…免許はマニュアル取得、愛車はSUV(JAF Mate Onlineへ)
ホテルは1969年9月に「赤坂東急ホテル」として開業。石原さんは開業当時14階にあった「バー・ゴンドラ」や「バー・マルコポーロ」のカウンター席に座り、グラスを傾ける時間を大切にしていたという。2軒のバーなどは99年に閉店したが、ホテルでは石原さんが好んだカクテルなどを楽しんでほしいと、3階にある飲食施設「赤坂スクエアダイニング」では、石原さんを接客したバーテンダーが、石原さんのために創作したカクテルなど4種を提供。ブランデーベースの「クロスオーバー・ラブ」(1300円)、ピーチやレモンの風味がさわやかな「ロンリーナイト・ロンリーウェイ」(同)は、石原さんが自身のシングル曲のタイトルから、命名したという。
同ダイニングでは6月17日、7月17日の2日間、石原音楽出版からお墨付きをもらった「石原軍団の炊き出しカレー」(2500円)が38食限定で登場する。マーケティング担当の芹沢央子さんは「赤ワインでもみ込み柔らかくした牛肉、大きめにカットしたじゃがいもは『石原軍団炊き出しレシピ33』(青志社刊)通り。にんじんは、石原軍団のスタッフに苦手な人がいらしたそうで、少し小さめにカットしています。石原裕次郎さんのファンである大人の方に楽しんでいただけるよう、少しスパイシーさも加えた1皿になっています」と説明。カレーは、石原さんが必ずオーダーしていたホテルオリジナルの「ビシソワーズ」がセットになっている。
2000年に入社した芹沢さんは、石原さんと面識はないが、石原さんがホテルの常連だったことは、当時接客をしていたスタッフから聞いていたそう。「1人でふらっと来て静かに1杯ひっかけると、すっと食事をしに席を立って。その姿が男から見てもしびれるほどカッコよかったと話していました」とその魅力は今も語り継がれている。
閉業が決まってから系列のスタッフに、「赤坂と言えば裕次郎さん。裕次郎さんと言えば赤坂。『うちが裕次郎さんで終わらないで何で終わるの?』」と言われ、ホテル最後の花道を石原さんで飾ろうと決意。企画を進めたという。
3階ロビーでは、在りし日の石原さんの写真などゆかりの品を展示。自らハンドルを握ったドイツ車「メルセデス・ベンツSL300」は世界に数台しかない名車で、石原さんはヘッドライトを縦長の「縦目」に、後部座席にフランスの名ブランド、ルイ・ヴィトンのトランクを備え付けるなど、こだわっていたそう。「3838」のナンバープレートも、「語呂がいい」とお気に入りだった。会場では愛車のミニチュアを見ることができるほか、「バー・ゴンドラ」にキープしていたボトルなども見学できる。
企画には、石原さんの墓参り後に「久しぶりに裕次郎さんに会いたい」と足を運んだ母娘など多くの人が訪れ、石原さんとの時間を楽しんでいる。