前WBO世界フライ級王者でWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人（M・T）が米ラスベガスで2階級制覇を達成した。20日（日本時間21日）同級王座決定戦が行われ、中谷が元WBA世界同級王者でWBO同級2位アンドリュー・マロニー（オーストラリア）に12回2分42秒KO勝ち。終了間際の衝撃的なKOシーンにファンは戦慄している。

　中谷が初上陸の聖地ラスベガスで鮮烈なKO勝ちだ。2回に強烈なアッパーでダウンを奪う。3回には偶然のバッティングで出血するシーンもあったが、相手に主導権を渡さなかった。

　中盤はタフなマロニーに盛り返される場面もあったが、最大の見せ場は最終12Rだ。試合終了間際にマロニーが左を出そうとしたところに体重の乗った左ストレートで顔面を打ち抜いた。カウンターにマロニーは卒倒。即座にレフェリーが試合をストップした。

　デビューから25連勝で2階級制覇を達成。衝撃的なKOシーンにネット上のファンからは「えぐっ！」「中谷強すぎ」「完璧なカウンター」「ドラゴンフィッシュブロー」「マロニーの倒れ方心配なんだけど」「マロニーこれ大丈夫か？」などと称賛と同時にマロニーのダメージを心配する声が上がっている。