格闘技イベント「RIZIN.42」（6日、東京・有明アリーナ）の試合前インタビューが4日、都内で行われた。ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザと対戦するスパイク・カーライル（米国）が現在の心境を語った。

　AJ・マッキーに敗れた者同士が激突する。カーライルはRIZIN王者のサトシについて「試合のことだけで言いますと彼のやりたいことは寝技。わざわざ引き込むためにタックルを仕掛ける、これはMMAにおいて珍しい戦術だと思う。打撃に関しては見て分かるように向上している。打撃の強化を柔術につなげるために練習をしていると思います」と語った。

　武田光司とタイでファイトキャンプを行った。自身のSNSにはムエタイ仕込みの左ミドルをトレーニングする様子をアップしている。現地ジムを「ジャングル」と表現し苦労したことについて言及した。

「違う土地でファイトキャンプを組む上で1番難しいのは、米国での環境をタイに持ってくること。今回、米国からひとりコーチを呼んで練習に取り組みました。今回はタイガームエタイとプーケットグラップリングアカデミーというところで行ったのですが、サトシ選手対策をする練習相手を探すのに苦労しました」

　AJに敗戦したという点で共通している両者。そのことを問われると「特別な感情はない。客観的に試合を見てみると、自分はAJに前半で善戦しました。サトシ選手は後半に善戦しました。なので2人で足して間を取ったら、それはそれで面白いのですが普通に考えて個人的な感情はないです。リマッチしたいのは当然なのですが、それを日本でRIZINルールでやったら違った結果や内容になると思います」と口にした。

　またRIZIN王者に上回っている部分については「MMAという競技の完成度については私の方が上回っていると思います。サトシ選手はBJJのスペシャリスト。私の場合はMMAだけの練習、MMA練習のためのライフスタイルをしてきた。本当に偶然なのですが、試合の日は私の30歳の誕生日。本当に意味のある試合なのかなと思う。総合的なMMAという部分で彼より上回っていると思います」と語っていた。