猟師・東出昌大「狩猟はものすごく残酷」 初狩猟振り返る「刺していいんだろうかと躊躇」

俳優の東出昌大が3日、ABEMAの報道番組『ABEMA Prime』に出演。コメンテーターに初挑戦した。

『ABEMA Prime』に出演する東出昌大【写真:(C)AbemaTV,Inc.】
『ABEMA Prime』に出演する東出昌大【写真:(C)AbemaTV,Inc.】

『ABEMA Prime』に出演

 俳優の東出昌大が3日、ABEMAの報道番組『ABEMA Prime』に出演。コメンテーターに初挑戦した。

 東出は「報道番組のコメンテーターは初めて」と緊張の面持ち。その理由について「舌鋒(ぜっぽう)鋭い論客の中に入るのは恐れ多い。そんなことを考えながら、駅からスタジオまで歩いていたら、道に迷ってしまった。六本木にいるのに、六本木ヒルズを見失っちゃいました」と、笑いを誘った。

 2022年春から、山に拠点を移した東出は、猟銃でシカなどを狩り、自給自足の生活を送っていることが話題になっている。番組では、5年前に狩猟免許を取った東出と、“いのちを食べる”ことについて、話し合った。

 議論の冒頭、東出は「今、命にまつわる狩猟のドキュメンタリーを撮っている。これは一晩中語れるテーマ」と意気込みをあらわに。現在の暮らしに至ったきっかけについて、「以前は東京で忙しく働き、ロケ弁を用意してもらっていたし、食べ物の選択ができない生活だった。『感謝して食べろ』と言われたって『感謝ってなんだ?』と思っていた。そもそも何を食べていて、その元となるものが何なのかわかっていない。そんな僕にとって、足りないものは原始的なことなんじゃないかな? と考えて猟師になった」と告白した。

 実際に狩猟に出るようになった当初について、「狩猟はものすごく残酷。初めて獲った時は、頭が真っ白になり、手もビリビリ震えた。目の前に撃ったシカが落ちてきて、『早く仕留めないと』ってナイフを持って走り寄ったけど、『刺していいんだろうか』と躊躇した。そしたら、一緒にいた師匠から『早く!』という声が聞こえて……」と振り返る。

 その上で、「自分が獲ったんだから、綺麗に食べなきゃいけないと思う。だから、『もったいないことはしちゃいけない』『そもそも“もったいない”ってなんだろう?』とすごく考えるようになった」と、猟師になったことによる変化を語った。

 当時の悩みは今も続いていると話し、「『自分だったらどうする?』と考える機会を、自然の生活は与えてくれる。まだまだ答えは見つからないし、『生きるってなんだろう?』ということをこれからも考えたいと思う」と話していた。

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