韓国発の4人組ユニット、aespa（エスパ）が8月5、6日に東京ドーム公演を行うと発表した。aespaはBoA、東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、SHINee、Red Velvet、NCTらが所属する韓国の大手芸能事務所・SMエンターテインメントから2020年11月17日にデビューした多国籍ガールズグループだ。メンバーのカリナとウィンターが韓国人、ニンニンは中国人、ジゼルは父親が日本人で母親が韓国人。ソウル生まれ、東京都育ちで聖心インターナショナルスクールに通っており日本語と韓国語のほか英語とフランス語も話す。同グループはまだ日本デビューを果たしていないにもかかわらず、東京ドーム公演という大舞台に立つことになった。しかも、海外アーティストとしてはデビューから最短となる2年9か月での公演開催となる。

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　1日に東京・代々木第一体育館で初の日本ツアーの東京公演を開催し、ファンに「すごくすごく大切なお知らせがあります。エイプリルフールじゃないですよ！」「8月5日と6日に東京ドーム公演が決定しました」と直接告知。インスタグラムでも「コンサート来てくれてありがとうございます！！　たのしかったかなー？　みんなのおかげで楽しいじかんになりました。あと！　今日特別なニュースもききましたよね？！　8月にもきょうのみなさんまた来てくれますよねー？　きたいしますからね。あらためて東京、本当にありがとうございます！」と再会を呼びかけた。

　日本では昨年8月に初来日公演「aespa JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022 ～SYNK～」を横浜・ぴあアリーナMMで開催。計4公演のチケットに何と計92万通の応募が殺到した。今年は3月15日の大阪城ホール公演を皮切りに4都市12公演で計11万人を動員する日本ツアーを展開中。そして8月には早くも東京ドームという頂点に到達する。まさに“ホップ・ステップ・ジャンプ”といった大飛躍を見せている。

　20年11月17日のデビュー曲「Black Mamba」のYouTubeミュージックビデオはデビュー曲としては史上最速で1億回再生を記録。昨年7月に発売した2ndミニアルバム「Girls」は初動で164万を売り上げ、K-POPガールズグループ初のミリオンセラーとなった。人気は海外にも及び米「ビルボード200」では、K-POPガールズグループとしては当時最高の3位に駆け上がり、昨年4月には米カリフォルニア州で開催された世界最大級の野外フェスティバル「コーチェラヴァレー・ミュージック＆アートフェスティバル」に出演しワールドワイドな人気を見せつけた。

「aespa」の名前の由来は「Avatar X Experience」を表す「ae」と、「両面」を意味する「aspect」を混ぜた造語で「自分と仮想世界のアバター（もう1人の自我）が出会い新しい世界を経験する」という意味が込められている。独特で難解な世界観と端麗な容姿、パワフルな歌とダンスでファンを魅了しているが、それだけではないようだ。

　K-POPに詳しい音楽ライターがこう話す。「他のガールズアイドルグループとは異なり、ディストーションエフェクトやエレキギターサウンドを採用した強烈なロック音楽感を押し出しているのが特徴で、他のK-POPガールズグループ第4世代の中でも異彩を放っています。ミュージックビデオでは仮想世界、無限の領域で起きることを表現しています。現実世界のメンバーと仮想世界のアバターがお互いに心を通わせて成長していくストーリーであるため、難解な歌詞が時に議論されることもあります。このようにコンセプトは独特なのですが、メンバーそれぞれが個性的で、特に抜群のビジュアルでツンデレ系のメンバーであるウィンターに萌える男性ファンが多いようです。コンサートに行くと背中に大きな字で『冬子』と書いたジャンパーを着ているコアなファンを見かけます。2月25日にソウル蚕室室内体育館で開催されたデビュー後初のソロコンサートでは『Girls』のステージでエレキギターを披露する場面がありファンを熱狂させました」。

　ネットには「aespa東京ドーム公演まじ？」「え、待って、aespa東京ドーム？」「aespa東京ドームほんとにおめでとう」「aespa東京ドーム公演は、早すぎるのが正直な感想」「第4世代では初だね?」「笑顔で”東京ドームでライブをするのが私達のwish”って言ってたジゼル思い出してもう既にオタク泣いてる」などといったファンの声が多数寄せられている。

　東京ドーム公演に合わせる形での日本デビューが期待できそうだ。