野球のメジャーリーグ(MLB)を余すところなく楽しめる「The Show」の最新シリーズが日本に上陸した。3月17日に国内発売となったPlayStaion(R)4用ソフトウェア「MLB(R) The Show(TM) 20」(英語版)だ。選手のパワフルでスピーディーな動きだけでなく、盛り上がる野球場の雰囲気もリアルに再現。日本語版はなく英語版のみだが、新モードが加わった話題作を、ENCOUNT編集部記者が初めてやってみた。

　自宅にいながらも、MLBを楽しめる――。早速、始めてみると、野球ゲームのプレイ経験を聞かれる項目が出てきた。これは、「BEGINNER」。お気に入りのチームも聞かれたが、迷わず、エンゼルスを選択。投打の二刀流で大活躍の大谷翔平選手の所属チームだ。

　初心者にうれしいのが、練習用コンテンツだ。打撃・走塁・投球・守備(送球)で、基本操作を“練習”できる。例えば、投球では操作方法について複数パターンを選ぶことができ、何度も繰り返すことで徐々に慣れてくる。その後は、ナショナルズ対アストロズの試合をプレイして“肩慣らし”だ。MLB随一のストラスバーグ投手を駆使することに、高揚感が沸く。

　本作のプレイを進めて実感するのが、そのリアルさだ。自分がピッチャーとして打者を三振に切って取った時の、打者の苦々しい表情。どんぴしゃりでホームランを放てば、球場に花火が打ちあがる。フェンウェイ・パークの「グリーンモンスター」をめがけてかっ飛ばすのは爽快だ。

　ゲームの質の高さにも驚く。細部に渡って忠実なのだ。試合モードでは、実況解説が入り、画面のカット割りがテレビ中継のように演出される。そして、ギリギリのピンチを防いだり、欲しいところでヒットを打ったり、その都度、観客の“喜怒哀楽”のリアクションが変化していく。まるで、自分が実際にグラウンドでプレイしているような感覚だ。

　ここで、オンライン専用で、オリジナル球団を作ることのできる「ダイアモンド・ダイナスティー」モードを試してみる。やってみたかったのは、新機能の「SHOWDOWN(ショウダウン)」だ。選手をドラフトして課題をクリアしながら、報酬アイテムを得ていく。MLBのレジェンド選手たちのハイライトが場面設定され、投打の課題が与えられる。ステージが進むごとに難易度が増す。課題の内容は、2死満塁のピンチを抑えたり、4本のヒット(2ベースは2本)を放つといった条件がある。未熟者で失敗も多いが、向上心に燃えるようになる。

　本作は、オンライン対戦の新モード「CUSTOM LEAGUE(カスタム・リーグ)」も追加された。全体として、AIの大幅な見直しとシステム改善が加わり、特に守備のシーンで、より予測不能でエキサイティングにプレイできるようになったという。

　ほかに既存モードで、選手を成長させながらメジャーの頂点を目指す「ROAD TO THE SHOW(ロード・トゥ・ザ・ショウ)」、お気に入りの球団を選んで短時間で1シーズンを戦い抜く「MARCH TO OCTOBER(マーチ・トゥ・オクトーバー)」にもアップデートが加わったとのことだ。

　全編英語だけに少しずつ理解していくという側面はあるが、「MLB The Show 20」の日本語版公式ページから、「ROAD TO THE SHOW」モードの全会話の対訳表が閲覧・ダウンロード可能だ。多機能で多彩な魅力にあふれている。「おうち時間」が増える中で、メジャーリーガー気分になりながら、奥深さにハマっていきそうだ。

「MLB The Show 20」の日本語版公式ページ
https://www.playstation.com/ja-jp/games/mlb-the-show-20-ps4/

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