【どうする家康】木村昴、小学時代も大河挑戦 顔立ちが「時代劇に合わないと言われ…」
俳優で声優の木村昴が渡辺守綱役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、出演にあたっての思いや役作りなどを紹介した。作品は松本潤が主演を務め、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく徳川家康を描く波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント。まずは出演にあたっての思いについて紹介した。
松本潤が主演を務めるNHKの大河ドラマで渡辺守綱を熱演
俳優で声優の木村昴が渡辺守綱役で出演するNHKの大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)について、出演にあたっての思いや役作りなどを紹介した。作品は松本潤が主演を務め、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく徳川家康を描く波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント。まずは出演にあたっての思いについて紹介した。
「昨年の『鎌倉殿の13人』に続き、2年連続で大河ドラマに出演させていただくことができ、大変光栄にうれしく思っております。前作では、一話のみの出演でセリフも3行程だったので、今回も『わずかでもお力になれれば…』くらいの気持ちでいたのですが、台本を束でドーンと頂きまして、結構出てくる役なのだと悟りました。うれしい半面、『どうする昴?!』と思ったところからスタートしました。大河ドラマへの思いを語ると、私が小学生の頃にさかのぼるんですけれども……僕の祖父は大河ドラマが大好きだったんです。当然毎年欠かさず見ていましたし、関連書籍やその歴史の文献も並行して読みながら見るくらい、それはもう熱烈なファンだったんです。ですから、僕もいつしか『大河ドラマかっこいいな』『いつか僕が出てる大河ドラマをおじいちゃんに見てほしいな』という気持ちが自然と芽生えていきました。実は小学生の頃に、子役として4作品くらい大河ドラマのオーディションに挑戦したことがあったんです。しかし、自分で言うのも変ですが、当時から日本人離れした顔立ちをしていたため、時代的にも時代劇にも合わないと言われ、なかなか役に恵まれなかったんです。ですが時代が周り、この顔でも大河ドラマに出られるようになりました!(笑)昔挑戦した経験があるからこそ、こうして大人になって出演できることが本当にうれしいです」
演じる渡辺守綱の役づくりについてコメント。
「渡辺守綱は槍(やり)の名手であったということで、豪快な立ち回りも見どころです。そして、性格としては『おおらか・女好きの一面もある・我が道を行くタイプ』だと最初に伺いました。それを聞いてぱっと浮かんだのは、僕がずっと演じてきた、あの“ガキ大将”でした。豪快で自由奔放だけど、ここぞというときはすごく優しくて頼りになる。そうした部分が重なり、役のイメージは“ガキ大将”とも照らし合わせながら膨らませました。そして今回、渡辺守綱を演じるにあたっては、オリジナリティーを出したいという思いもあり、あえて戦国時代っぽくないキャラクター作りをしようと努めています。もちろん考証の先生方がいらっしゃるので、所作から言葉遣いまで細かくご指導くださっています。でも、少しだけその枠を超えてみよう! という試みをしているところです。『どうする家康』という作品の中で、やや異色というか、視聴者の皆さんの想像をほんの少しだけ超えられるような役作りを頑張ってみたいと思っています」
本證寺・寺内町でのシーンについても紹介。
「本證寺の寺内町で印象に残っているシーンの一つに、南無阿弥陀仏……とお経を唱えながら、皆で大盛り上がりし、踊るシーンがあります。多くの人はそれぞれ踊っているのですが、守綱だけは周りにいる女性たちを集めて、『一緒に踊ろう』と手を取るんです。考証の先生のお話では、人前で男性に手を握られることは、当時の女性にとって恥ずかしいこと。さらに、手を引かれて腕が出てしまうと、それはより一層恥ずかしいことだったのだそうです。しかし、守綱の性格を考えると、きっとテンションが上がると身体が勝手に動いて、気が付いたら女性の手をつかんで一緒に踊ってしまう勢いがあるのではないかなと。なんせ豪快な男ですから(笑)。そうしているうちに女性の側も恥ずかしいなんて気持ちは吹き飛んでいき、楽しい雰囲気で一緒に踊り出す……という。守綱らしさを出しつつ、シーン全体の空気をつくっていけたらと思いながら演じましたので、注目していただければ幸いです! 視聴者の皆さんに物語を楽しんでいただくことを第一に考えつつも、時には時代背景にとらわれ過ぎず、〝我が道を行く守綱〟を意識して演じていけたらと思っています。いい塩梅(あんばい)を模索していきたいです」