映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』が2023年秋に公開されることが22日に分かった。併せて、特報およびビジュアルが解禁となった。

　1985年に北条司氏が『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した『シティーハンター』。原作の発行部数は全世界で5000万部を超え、今なお世界中で絶大な人気を誇る漫画界の“レジェンド”だ。2019年公開の『劇場版シティーハンター ＜新宿プライベート・アイズ＞』は観客動員数100万人、興行収入15億円を超えるヒットを記録した。

　テレビアニメ放送開始から当時で35周年を迎えた22年、『シティーハンター』には欠かせないTM NETWORKによるエンディングテーマ『Get Wild』のリリースからもちょうど35年にあたる4月8日に待望の新作劇場版作品の制作を発表。以降、冴羽リョウ（正式表記はけものへんに「尞」）役の神谷明に加え槇村香役に伊倉一恵、野上冴子役に一龍斎春水、海坊主役に玄田哲章、美樹役に小山茉美といったおなじみの声優陣が続投、そしてエンディングテーマが『Get Wild』であることが発表されると、多くのファンから歓喜の声が上がった。

　そしてこのたび、本作のタイトルを『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』として、2023年秋に劇場公開することが決定した。前作に続き、こだま兼嗣が総監督を務めることも発表された。制作は『シティーハンター』のアニメ作品を手がけてきたサンライズが、新たにアンサー・スタジオとタッグを組み、脚本には映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の脚本やテレビアニメ『東京リベンジャーズ』のシリーズ構成を務めた、むとうやすゆき氏との組み合わせが実現。

　解禁となった特報映像では、超一流の射撃の腕をもつ、裏社会No.1の始末屋（スイーパー）「シティーハンター」こと冴羽が冒頭から無類の美女好きを発揮。女性に手を出そうとするリョウを時に“撃退”しつつも、仕事のパートナーとして支える相棒の槇村香から、「祝 新作2023tハンマー」を食らわされる。『Get Wild』とともにビル街を通る高速道路を疾走するリョウの愛車、正体不明の覆面戦士のアクションシーン、そしてリョウの射撃シーンと本作への期待が高まる映像が続く。

　総監督のこだま兼嗣は、「アニメ放送開始から36年、もはや避けて通れない冴羽リョウの原点を探る作品となっています。愛ともっこり、そしてハードボイルド。冴羽リョウの前に現れる史上最強の敵。傷を負いながらも依頼を遂行しようとする冴羽リョウ。究極の戦いが、ここに始まります。アクションたっぷりの映像をお楽しみください」とコメントした。